何を使って伝えるか

今朝、新聞に入っていた健康食品通販のチラシを目にした娘が、
こんなことを言いました。

「写真も字もデカっ!なんか無駄にデカい!」

両面フルカラーA3サイズ(2つ折りするとA4)チラシの上半分には、
じいちゃんばあちゃんたちが笑顔で納まっている写真1枚がドーンっと配置され、
下半分には、大きく太めのフォントで商品説明が掲載されています。
確かに、写真も文字もデカい!
でも、娘が言うように「無駄」かというと…
私はそうではないと思いました。

bigtext

ニュースはネット上でチェックする人も多い昨今、
新聞を紙面で読む人の割合は激減しています。
このような中、
どんな層が新聞を購読し折込みチラシを目にするのかといったら、
それは勿論、ご高齢者の皆さんですよね。

そう、「高齢者をターゲットに健康食品を販促したい」ならば、
新聞の折込みチラシという広告媒体を使い、
高齢者でも読みやすく判りやすい「でかい写真とでかい文字」を使って伝えるのは、
無駄どころか、大正解なのではないでしょうか。

さて、続いて今朝、車で仕事へと向かう車中でのこと。
カーラジオから、こんな内容のラジオCMが流れてきました。

「昔からずっと読んできた新聞だけれど、最近は息子の温かい気持ちを感じるなぁ(おじいちゃんの声で)」

その後のナレーションは、↓こんな風でした。

「遠くにお住いのお父様お母様に、新聞購読という贈り物はいかがですか?」

う~ん、そう来たか!と思いました。
ターゲットは、おそらく高齢の親と離れて暮らしている働き盛りの息子世代。
このCMが流れてきたのは、まさに通勤タイムでした。
これで本当に新聞購読を親にプレゼントするかどうかは別として、
車中でこのCMを聴いた息子さんは、

「新聞がポストに溜まっていて周囲が年寄りの異変に気付くなんてこともあるしなぁ」

な~んて想像するかもしれませんね。
つまり、記憶のどこかに「新聞購読を親にプレゼント」という提案が残りやすい。
このタイミングでこの媒体を使ったのは、なかなかナイスだと思いました。

また、ラジオではよく自動車のCMが流れます。
最近では、ラジオを聴くのは車に乗った時、
カーラジオで聴く人が多いからではないでしょうか。
車に乗る機会の多い人は、おそらく自動車にも興味ありますよね。

present

さて販促では、どんな相手に、何を伝えたいかによって、
何を使うか(広告媒体やコミュニケーション手段など)を考えないと、
相手に伝わらず効果も期待できません。
5年前は効果のあったものでも、今ではあまり…というケースもあります。
「何を使うか」、改めて見直してみると良いかもしれませんね。

※最近のメディア利用状況を調査したデータがあります。こういうのも参考になりますね。
 →平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査<速報>-総務省 情報通信政策研究所


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