知り合いのある方が、
近々新事務所に移転されるとのこと。
日頃大変お世話になっている方なので、
ここは一つ、新事務所開設祝いは縁起の良いものをご用意せねば…
ということで思いついたのが「信楽焼きのタヌキの置物」。
「はぁ~?たぬきぃ?」
そう思われた方もいらっしゃるでしょうが、
結構かわいいもんですよ!たぬき!
しかし、ご趣味に合わなければ処分に困るシロモノでもあります。
そこで、ご本人にも事前にお伺いしてみました。
すると「ならば、アレが大きいたぬきを」というご回答。
ということは、お祝いに差し上げるのはOKなのですよね。
そんなわけで早速、”アレ”が大きいタヌキをネットで探してみました!
ところが、信楽焼きのタヌキって、予想以上に種類が豊富で、どれを選ぼうか迷う、迷う。
さらに、アレが大きいものは体長全体も巨大すぎて、流石に引かれそうです。
私の求めている品は「体長は小ぶりだがアレは大きいタイプ」(もらう人の希望を入れると…です!)。
まず専門店のサイトで、一通り探しましたが見つからず。
ならば画像検索からさかのぼって販売店を探そうと、
仕事の合間をみては、スマホのブラウザ検索窓に、
次のようなキーワードの数々を打ち込み(〇は伏字)ました。
・信楽焼 狸 〇〇が大きい
・信楽焼 狸 〇〇〇が大きい
・信楽焼 狸 〇〇〇がでかい
・〇〇がでかい 狸の置物
・巨大な〇〇の狸
・ひきずるぐらいの〇〇 狸 等々
今、事情を知らない他人に検索履歴を見られたら…
恥ずかしすぎる…。
おかげで、Facebookや他人のブログなんかを閲覧しているときに表示されるレコメンド広告(よく検索するワードなどを参考に興味のあるものをお勧めしてくる広告)も狸の置物だらけです。
こうしてここ数日、
あまたある狸のアレに目を凝らしてきた私は、
ふと、あることに気付きました。
「必ずしも、大きければいいってもんじゃないかも」
ということに。
実際の大きさ(表面積)だけに着目するよりも、
大きさ・豊かさを感じさせるものであれば良さそうです。
だって、よくよく考えてみれば、もらう方は、
他の狸と並べてアレを見比べるわけではありませんよね。
きっと「大きいという印象付け」ができればご満足頂けるはず。
そういう視点で、アレのハリやツヤの出し方などに着目し、
あわせて顔の表情もより愛嬌のあるものを選ぶことにしました。
ようやく候補が絞れてきてひと安心(?)です。
あれ?こういうことって、
お客様のご要望に適う商品やサービスをしようというときにも、よくあるような気が…。
例えば、アンケートの集計結果を鵜呑みにして商品開発したけれど、お客様の本当のニーズを満たせず全く支持されなかった…みたいなケース。
背景や真意(インサイト)を分析することなく結果(回答、感想、意見など)だけに振り回されると、懸命の努力も無駄になりかねませんよね。
タヌキのアレを見ながら、しみじみ実感した次第です。