キャッシュバックのワナ

先日、大型家電量販店で、
新発売のタブレット端末が展示されていて、
思わず足を留めてしまいました。

付属のタッチペンはネット上で「書き味がよい」と評判。
私も、一度どの程度のものかを確かめてみたいと思っていたのです。

展示機を試してみると…
噂にたがわず、これがかなりイイ!

現在使用しているタブレットやノートパソコンは、
特に不調ということもないため、
買い替えや買い足しの必要はありません。
しかし、久しぶりに物欲を強烈に刺激されてしまったのでした。

そんな時にタイミングよく、
販売員さんが近づいてきました。

「ご検討中ですか?」

参考までに、ということで、
簡単な商品機能の説明や、私の使用範囲ならどのクラスが最適かといったことを聞かせて頂きました。
最適なクラスの端末価格は約20万円ほどになりそうでした。
これは衝動買いしたら危険なレベル。

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(サンタさん買ってくれないかなぁ…)

そんな時に、販売員さんが
こんな魅惑の一言をささやきました。

「〇〇社のモバイルWiFiをご契約頂ければ6万円キャッシュバックもありますよ」

(お、おぅ…6万はでかいよね。しかも、丁度今月今契約しているモバイルWiFiの契約が切れるし)

そう、毎月固定費のかかるモバイルWiFiを
全く新規に使い始めるのなら勿体ないけれど、
私にとってはこれまでも使っている必要なものなので、
それが新たになるのなら良いのかも…と、
ちょっと心が動きました。
(モバイルWiFiの月額料金まで確認してしまった。買わなかったけど)

さて、その後、別の大型家電量販店で、
また、くだんのタブレット端末の前で、
販売員さんと、同じやり取りをしました。

ここでは正直に、

「実は、別のお店で同じ説明を聞きました。6万円は大きいですね」

とお伝えしました。
すると、こちらの販売員さんは、こんなことを言い出しました。

「キャッシュバックの分、月額料金が通常プランよりお高いという説明は聞かれましたか?」

(いや、それは聞いてない。)

「実は、自分たちの業界でもそこが問題になっていて、
 ご契約直前に初めて説明する販売員もいたりして、
お叱りを受けるケースが多々あるんです」

そりゃあ、店頭だけでなく、
ネット上でも随分お叱りをうけそうな仕組みです。
そういえば、このタブレット端末の件に限らず、
なぜか「6万円キャッシュバック」は、
他のサービスでもよくみられます。

冷静に考えれば、
売り手が損するような売り方はしないはずで、
うまい話には必ず裏があるものです。

ところで、この販売員さん。
自分が売る商品・サービスの、いわばマイナス点ともいえる点を、
前もってちゃんと客に説明することで、
ちゃっかり販売員としての自分自身の得点をUPしてますね。


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