雑誌、新聞などのメディアから取材を受けた人が、
後日掲載された記事をみた感想として、
よくこんなことを言っているのを聞いたことはありませんか?
「真意が書かれていない」
「話が断片的に掲載されていて、
事実や真意が伝わっていない」
「自分ならまず言わないような言葉で、
記者がかっこよくまとめてくれたようだ」
「こんなこと言ってない!」
TV等の映像での取材も、
編集の仕方によって、
伝わることや印象は随分変わってきます。
紙面スペースや収録時間の都合もあり、
また取材した記者の受け取りかたや表現力など
いろんな要素が絡み合うことから、
”伝えようとしたことを、そのまま伝えてもらう”のは、
なかなか至難の業なのかもしれませんね。
私も、プロモーションや販促ツールづくりのご支援をさせて頂いているため、
原稿をお預かりして文面を校正したり、
ヒアリングで伺った内容を文章にする機会は大変多いです。
「あとは、いい様に適当に書いておいてよ」
なんて、資料を渡され、口頭で概略を伝えられ、
ちょっとした書き物をお任せいただくことも時々あります。
(例えば所属団体の会報に何かのせなきゃならないとかいう時)
正直言って、こういうお仕事は楽です。
でも、ちょっと虚しくもあります。
もちろん、作り話や事実と異なることを創作して書くことはしませんが、
依頼主に”どうしても伝えたいこと”が特段ないのに、
形にしてスペースをとり、紙なども使い…
なんか無駄だなぁと感じるのです。
その一方、
「伝えたいことはあるのに、うまく言葉にまとめられない」
そんなお客様からのご依頼は、
手間もかかり大変ですが、嫌ではありません。
非常にやり甲斐を感じますし、
実際に形になれば感動すら覚えます。
しかし、いつも気にしているのは、
私の形にした結果が、
冒頭の「メディア取材あるある」のようになっていないか、ということ。
だから自然と、何度もヒアリングや確認を繰り返すことになります。
もしかしたら「しつこいやつだなぁ」と思われているかもしれませんが、
決して私の自己満足でなく、
お客様の利益につながる重要なステップだと信じています。