皆さんは、矢印(←↓↑→)がどれほどのパワーを秘めているか、
ご存知でしょうか?
「そんな、大げさな…」
と思った方、矢印の威力を侮るなかれ!です。
矢印には、人の行動を無意識にコントロールする威力があるのです。
今日はその一例を、私の経験からご紹介します。
下の子が保育園に入園したばかりの頃、
毎朝登園をいやがってしばらく難儀したことがあります。
元来頑固な性格の子なので、
ちょっとやそっとの説得やエサでは釣られません。
「今日は、保育園で先生が〇〇で遊んでくれるっていってたよ」
「仲良しの〇〇ちゃんが、待ってるよ」
「泣かずに行けたら、おやつにハートの形のホットケーキを焼いてあげる」
「保育園まで、肩車してあげるからっ!(こうなると自棄になってます)」
などなど、
いくら子どもが喜びそうなネタをちらつかせても、
「嫌なものは嫌!お家に居たい!」
それだけのことなので、まったく埒があきません。
結局タイムオーバーで、最後には拉致するかのように、
泣きわめくわが子を車に押し込め、
保育園へつれていくしかありませんでした。
これは、お互いに疲れるし、
ハッピーな気分にはなれない。
なんとか自然と保育園へ連れていく方法はないか?
そう考えた私は、
玄関から自宅駐車場までのアプローチに、
いくつか花のプランターを設置することにしました。
そろそろ登園という時間帯に、
できるだけ自然にこうわが子に声をかけます。
「お花さんが喉かわいちゃったみたいだから、
お水をあげてくれる?」
所詮は3歳児。
ゾウさんのジョウロに水をいれると、
素直に水やりを始めます。
「じゃあ、次はこっちのお花さんにもね」
そういって、少しずつ駐車場に引き寄せます。
花をみると心が和むのか、
車にも抵抗なく乗り込むのだから不思議です。
しかし、まだ次の関門があります。
それは保育園の門の前。
流石に、このあたりで子どもも現実にもどり、
必死の抵抗が始まります。
「一歩足を踏み入れれば負けだ!」
そんな決意を体からみなぎらせて、
一歩も動こうとはしません。
どう言葉を尽くしても、無理そうでした。
そこで、ものは試しに、
園庭の土に、靴先をつかって矢印をいくつか引いてみました。
その矢印をたどっていけば、
最終的にはクラスの教室(たまたま1Fでした)に到着するように。
もちろん一直線ではは感づかれるので、すごろくのように途中にウサギやアンパンマンなどのイラストを織り交ぜてみました。
すると、進む進む!
面白い様に教室へと→→→近づいてゆきます。
最終的には、担任の先生の熱いハグ(羽交い絞めともいう)で幕を閉じるのですが、この作戦で親子ともに葛藤に悩む時間が減りました。
実は、WEBサイトやチラシなどの販促物でも、
矢印は大活躍しています。
お客様をこちらが望むところに導くための
「導線づくり」に、矢印は大変有効なのです。
例えば(目立つボタンはまた別として)文字だけであれば、
お問い合わせはこちら よりも
→→→ お問い合わせはこちら としたほうが、
気付かれやすく、クリックされやすいのです。
◎一番注目してほしいポイント
◎次に見てほしいところ
◎何かアクションを起こす場所
それらを矢印で示してあげれば、長い文句を多用しなくとも、望むところに導けます。
お客様にとっても、わかりやすく、ストレスなく情報を得られるというメリットがありますから、お互いにハッピーになれますね。
以上、今日は矢印のパワーについてお伝えしました。
まあ、こんな小さなことも、
あれこれと考えながら販促ツールづくりをご支援しております。
何かお役に立てることがあれば、お気軽にご相談くださいね。
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ちょっと矢印多すぎですかね?