一時期、「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」に
とても興味深々だった時期がありました。
(お肌の大きな曲がり角に差し掛かった頃…)
例えば、
高齢者をターゲットにしたTVCMでおなじみの
金色に輝くパッケージで有名なサプリメントには、
特に心惹かれました。
別にヒザや腰が痛いわけではなかったのですが、
濃い成分で美容にも効きそうな印象を受けたからです。
ところが、ある日、友人との会話の中で、
このサプリメントについて次のようなことを言われ、
一気に熱が冷めました。
「成分表をよく見て類似品と比べてみたら、
ほとんど同じ内容なのにもっと安い商品があったよ」
「あれだけTVCMやれば、お高くもなるだろうね」
そりゃそうです。
ジェネリック医薬品しかり、ちょっと情報を探してみれば代替できるものはあるはずですよね。
しかし、自分があまり詳しく知らない分野のことだと、
最初に出会ったものや広く宣伝されているものが強く印象に残り、
他に選択肢がある可能性を忘れてしまいがちです。
印象が強いもの1つだけに関し
「使うか・使わないか」「買うか・買わないか」
そういった選択だけに頭がいってしまい、
「他に代替できる、もっと良いものはないか」
探すことを思いつかないのです。
人の心理って、不思議ですね。
こんなに簡単にワナにハマることがあるのです。
まるで恋は盲目といった状態。
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さて、経営者の皆さんも、
意外とこのワナにハマる方が多いように思います。
特にITが絡むと、苦手な方は簡単に落ちてしまいがちです。
例えば、会社のホームページが未だ無い時に、
立派なパンフレットを持って現れた制作業者から、
「今どきホームページがないのは不利です!」
「同業者はみんなやっていて成果を上げてますよ!」
「自分で更新ができる便利なホームページです!」
「ネットショップ機能もついているから、
ネット通販で売上をUPできますよ!」
「わからないことは、専任担当者がサポートするから安心です」
な~んて、説明を受けて、連日営業攻勢をかけられた挙句、
月々数万円の4年リース契約なんかを結んでしまった…というようなケースを未だに沢山耳にします。
しかし、冷静になって考えてみれば、
他にも同じ仕様でもっとお値打ちに制作してくれる業者はありますし、
そもそも、仕様内容がオーバースペックで、
その会社ではうまく運営できないというパターンが多いです。
(ホームページは、作った後の運営が大事なのに!)
無料ブログやFacebookページなどで代替すれば十分という場合もあります。
でも、忙しい経営者ほど、
自分で情報収集し比較検討する
時間的な余裕がありません。
さらに不案内な分野のことなら、
そもそもどうやって情報得ればよいのかすら、わからない。
そうすると、目の前の熱心な営業マンのいうことに、
YesかNoで答えるだけのほうが楽です。
信じてお任せしたくなってしまうのも、
しょうがないことかもしれません。
でも、信じていた担当者が退職するのは、
IT系の会社では日常茶飯事。
会社自体がなくなることだって結構あります。
実際に、上記のような原因で、
約束のサポートが受けられなくなり、
自分ではどうにもできない…
でも月々支払しているから何とか活かしたい…
そんな経営者の方から、
弊社にご相談が入ることもあります。
そして、そのホームページを検証してみると
「導入される前に、聞いてくれたら…」
そう思うケースがよくあります。
弊社でなくとも、検討段階で誰かに相談してくれたら、
時間もお金も無駄にならなかったのに…と。
たいていの商品・サービスには、
類似のもの、代替できるものがあります。
営業に関わることは特に、
同業者や取引先には聞きにくいかもしれませんが、
情報交換できる先を、社外にいくつか確保しておけるとよいですね。





