簡単だけどグッとくる一文

最近は、ネット経由で受注~納品までが進められ、
契約者同士は一度も顔を合わすことなく、
仕事が完結してしまうようなことも増えていますね。
いわゆる「クラウドソーシング」というもの。

クラウドソーシングで心配な点は、

・依頼者側…ちゃんと責任を持って期待するレベルの仕事をしてくれるか
・受注者側…無茶な依頼やクレームをされないか、支払を間違いなくしてくれるか

そんなところだと思います。
初めて取引する場合は勿論ですが、
過去に取引があった相手でも、新しいパターンの案件を扱う時等、
依頼者側は特に慎重になることでしょう。
ですから、ネット経由ではあっても、
お互いに安心して案件を進めるためには、
「コミュニケーション」が大変重要になります。

電話やSkype等で会話を交わしての打合せができると良いですが、
基本的にはメールやチャット等
「文面だけでのコミュニケーション」中心になることも多いので、
文章の書き方や読み取り方次第ひとつで、
意思疎通がどうも上手くいかない、といったケースも出てくるはずです。
そんな時、気を付けたいことは、
「相手の立場に立って考える」ということです。

そんなこと、当たり前だろうと思う方もいらっしゃると思いますが、
意外にこれができないものなんですね…(自戒をこめて)。

mail

例えば、自分が依頼者側であれば、
依頼案件に関する情報や要望内容を
できるだけ具体的に、多くの情報をお伝えしたいところです。
受注側は、まずそれを求めているはず。
後から「そんなこと聞いてないよ~!」という事態になることを恐れています。
ですから「こんなことは常識でわかるだろう」と思うようなことでも、
念のためお伝えしておくと、トラブル防止になります。
(常識って、人によって大きく異なる場合もありますので)
そして、案件に対応してくれることに対して、
いつも感謝の意を添えること。
「自分は、”お客様”なんだから。金を払うんだから、やってもらって当然」
そんな気持ちを持ってやり取りしていると、
大抵、いい仕事をしてはもらえません。

また、自分が受注者側であれば、
着手の前に確認すべき項目を網羅して、こちらから質問を投げかけること。
依頼者は、専門外だから他人に依頼をするわけですから、
受注者に何を伝えなければならないのか、そもそも不案内な場合が多いですよね。
そして、今後の仕事の進め方や日程目安等を提示することも大事です。
勿論、着手後もマメに進捗状況をお伝えしていきたいところ。
依頼者は「ちゃんと仕事を進めてくれているか、要望どおりに納めてもらえるのか」、
とても心配しているはずです。
そしてやはり、感謝の意は忘れるべからずは当然ですね。

さて先日、私は発注者側として、
ある印刷ネット通販を利用しました。
この際のメールやり取りの中で、
ひとつ「グッとくる一文」がありましたのでご紹介します。

何度か利用したことのある印刷サービスでしたが、
今回は初めての種類の印刷物を発注することになり、
仕上がりを少々心配しながら原稿のデータを送信。
なのにあろうことかこちらのミスでデータ修正(再送信)が必要になり、
先方からメール連絡を受けました。
今回は見つけてくれてミスを修正できたから良かったけれど…
このまま印刷されちゃったらえらいことだった…
そんなことを思いながら、緊張しつつデータを再送したのです。
で、その1時間ほど後に届いた「データ再送受付ました」のメール文に、

「いただいたデータで簡易校正の出力をさせていただきます。
 どうぞご安心下さい。
 また、各工程が終了した段階で、その都度メールにてご報告いたします。」

ということが書いてありました。
この中の何がグッときたかって…

「どうぞご安心ください」

という一文です。

そんなとこが?なんて、思いますか?
私は、本当~~~に心配していたところだったので、
この一文を目にしただけで、正直ほっとしたものです。
「はい。安心しました!引き続きよろしく!」と思いました。

勿論、このメール自体は、こういったケースのために、
あらかじめ用意された定型のものだとは思いますが、
相手の立場に立って、発信するタイミングやシーンを想定して書かれた文章であれば、
定型文でもしっかりしたコミュニケーションが取れるものなんですね。

さて、皆さんは、いかがでしょう?
「文面だけでのコミュニケーション」が必要なとき、
上手くコミュニケーションできていますか?


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