2位でもアピールできる。

「行政事業レビュー」が始まりましたね。
各府省の予算が無駄なく・妥当なものかどうかを、
有識者らがチェックするアレです。
民主党政権下では「事業仕分け」と呼ばれていました。
(もともとは自民党の河野さんが仕組みを準備してたそうです)

事業仕分けといえば、
スパコン開発予算についての仕分けで蓮舫議員が発した
「2位じゃだめなんですか?」
というひと言が話題になりました。
もちろん、今回の行政事業レビューでも、
莫大な額のスパコン開発予算は議論の対象になったようです。
確かに、世界最高レベルを目指すことは意義あることですが、
予算に相応の成果が期待できなければ見直さなければキツイですね。

さて、この件に関し巷では…

「1位と2位とでは、業界内での評価は天と地ほども違う!」

「日本一や世界一の高さの山の名は知られていても、
 二番目に高い山の名は誰も言えないだろう」

そんな意見もよく聞かれました。
事業の仕分け判断については、
よく精査されるべきではありますが、
ことPRという観点からすると、私も全く同感でした。
1位が狙える位置にあるなら、断然1位を目指すべきだと。

しかし、あらためて今考えてみると、
2位でも効果的アピールできるのでは?とも思えます。

例えば、(本当に2位なのかは知らないけれど)
”世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス”
という名のお店があります。
世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイスのサイトスクリーンショット
「じゃあ、1番目はどこやねん!」
と、ツッコミを入れたくなる店名は、
記憶に残りやすく、SNSでもネタにされやすそう。

また、万年2番手に甘んじていても、
1番手に肉薄するような戦いぶりを見せると、
世間から物凄く応援されたりしませんか?
金メダルは取れなくても、
2位だからこそ醸し出せる”いぶし銀の魅力”って、
やはりあると思います。

結局は、1位でも2位でも、
その結果をどう活かすかが重要なことなのではないかと思うのです。
皆さんは、どう思われますか?

ところで…
内閣官房行政改革推進本部事務局が開設している
「行政事業レビュー」のホームページなんですが、
とても質素に作られていますね。
もしかしたら事務局のスタッフが内製したのかも…。
いや、もしかしたらプロが計算づくでこんな仕様に…。
gyoseirevew
とにかく「ここに予算使っちゃって~」と突っ込まれる余地もないサイトデザイン。
無駄遣いしてないよ、ってところをさりげなくアピールしているようで、
流石!と唸らずにはいられませんでした。


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