中継ポイントをつくる

トイレットペーパーのストックがあと僅か。
夕方そのことに気付き、近くのドラッグストアへと買いに走りました。
県内に本社を置くドラッグストアチェーンが運営する店舗です。
このチェーンには、業界でもいち早くポイントカードシステムを導入するなど、他チェーンよりも一歩先んじて新しいことに取り組んでいる印象があります。
今日利用した店舗は今年オープンしたばかり。
岡崎市内には1店舗しかないという、健康セルフチェックコーナー(血圧や脳内年齢、血管年齢、骨密度などが測定できる)のある店舗。
ちょっとした喫茶店並みの広さの休憩スペースも併設されています。
※過去記事(→ 高齢者に金を使ってもらおうじゃないか)でも紹介したことのある店舗です。

店内に入ってすぐ左手、調剤コーナーの手前にこのコーナーがあるのですが、今日は休憩スペースにイベントコーナーが設けられていました。
イベント内容は「ハンドマッサージ」。
見てみると、二人の女性スタッフが来店客にハンドマッサージを施していました。
なんとも心地よさそうです。
ちょうど一人のお客さんが終わるところだったので、入れ替わりで私もサービスを受けることに。
サービスは無料で受けられます。

さて、私はてっきり、ハンドマッサージ専門の方が出張施術でイベントに呼ばれているんだろうと思っていたのですが、ご本人に聞いてみるとそのドラッグストアチェーンのヘルス&ビューティ部門の社員だといいます。
ハンドマッサージだけではなく、例えばつけまつげの付け方講座や肌チェック、健康チェックなど、近隣各市の店舗でさまざまなイベントを実施しており、もちろん、研修等でそれぞれの技術的なことや薬の知識を学んでいるとのこと。
同様の業務についているのは、全社で〇〇人(許可を得てないので念のため人数は伏せておきます)いるんだそうです。

beatystaff
※写真掲載はご本人の許可を得ました

マッサージ自体もよかったのですが、接客も気持ちよく会話も途切れません。
こちらも調子にのって健康セルフチェックコーナー&休憩スペースのある店舗の反響を聞いてみますと、
「お客様のほうから気軽に相談していただくことが増えた」ということでした。
確かに、相談窓口があり薬剤師や専門家が居ても、いきなり質問や相談をするのは躊躇われるという人は結構いるのかもしれません。
セルフチェックとはいえ、機器の操作がわからない方がちょっと質問する場面はあります。
また、休憩コーナーで一休みしているお客さんに、近くにいるスタッフが「こんにちは」と声掛けすることが重なれば、顔なじみの関係になり、相談もしやすい雰囲気になっていくでしょう。
健康セルフチェックコーナー&休憩スペースは、まさに相談窓口とお客さんをつなぐ中継ポイントになっているんだと思います。

さて、皆さんの会社では、
お客様に対応するためにどのような窓口をお持ちでしょうか?
その窓口はお客様によく利用されていますか?
もし「窓口は開いているけれどあまり利用されていない」ということであれば、先のドラッグストアのようにワンクッション置いて中継ポイントを設けてみるのもよいかもしれませんね。


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