エレベーターガールの成長

ショッピングモールで、
エレベーターに乗った時のこと。
先に乗り込んだ親子が居ました。

おそらく2歳ぐらいの女の子は、
エレベーターのボタン前に陣取り、
その小さな身体から
(わたしが押すんだからね!)
というオーラーを放っています。

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赤ちゃんを抱いたお母さんは、
「はい、ここ、4階のボタン押してね」
とボタンをゆび指しながら、
「すみません」とこちらを気遣い
小さくお辞儀をされました。

女の子は、「4」を押し、
ちゃんと「閉じるボタン」も押し、満足げです。

(いつもこうしてエレベーターガールをしてるんだろう)

そう思って、私も
「1階をお願いします」と頼んでみました。
すると彼女は、ほんの一瞬だけ動きをとめたものの、
ちゃんと「1」のボタンをしっかりと押してくれました。
堂々たる仕事ぶりに感心して、

「すごいですね~!こんなに小さいのにもう数字がわかるんですね」

とお母さんに話しかけてみたところ

「え?いえ、私も今驚いてます。
 教えてないのに、わかってるんだ!って」

というお返事。子どもの成長の速さってすごいですね。
毎日一番身近にいるはずのママですら気付かぬうちに、
いろんなことを吸収し身につけていくのですから。

さて、大人であっても、
その成長ぶりに驚かされることはあります。
例えば、今春入社したばかりの取引先の若手社員さん。
日々接している社長や上司の方は、
「まだまだ」「〇〇する力がどうも足りない」
なんて、若手の物足りなさをこぼされるのですが、
僭越ながら、私からみるとほんの1、2ヶ月で顔つきや対応などが
見違えるような方もあり、成長の速さを感じることが度々です。

また数年前、
創業されたばかりの時期にお会いした方の中にも、
驚くほどの成長を遂げらている方がいらっしゃいます。
私は、たまたま居合わせて知っているだけに過ぎませんが、
創業当初は、ご本人も不安げで、傍から見ても、
(この方は、これで起業しちゃって大丈夫なんだろうか?)
と思っていたような方が、大変身しちゃってることがあるのです。

わずか数年とはいえ、その間、
失敗を含め無数の経験と努力研鑽を経たうえでの成長でしょうから、
ご本人からしたら「え?そうかなぁ?」という感じかもしれませんね。
でも、ちょっと見ない間に…と他人はやっぱり驚きます。
「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」
という言葉がありますが、まさにその通りだなぁ、と。
もちろん、そうでない人もたくさんいますけどね。

他人の成長ぶりを目にすると、
自分自身も、よい刺激になります。
何もしなければ衰えるばかりの年齢に差し掛かっていますので、
成長のペース自体は鈍いと予想されますが、
「3歩進んで2歩下がる」風だとしても、
一歩ずつ成長できるようがんばりたいと思います!


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