思わぬご依頼に、思う。

知人から思わぬ仕事の依頼が舞い込みました。
ちょっと詳細は書けないのですが、
弊社が関わっている分野ではあるけれど、
いつもであればプロに外注している部分の仕事です。
今回も、その道のプロをご紹介するつもりでしたが、
先方のご希望で、直接弊社で承ることになりました。

そもそも、なぜに弊社に声が掛かったのかというと、
これまでその仕事を依頼していた会社が
最近廃業してしまったことがきっかけとのこと。
他の知らない業者に依頼するのも不安だし、
クォリティはそこそこでよいから
低コストで安心して頼める先を考えていたところ、
弊社のことが頭に浮かばれたようです。

デジタル処理を伴う作業もあるし、
WEBや動画の制作、DTP等のできる弊社であれば、
できるんでは、ないかと。

「低コストで-」というご期待については微妙なのですが、
頭に浮かべて頂けたことは、素直に嬉しいこと。
ありがたいことです。

pro

早速、弊社で対応可能な範囲とレベルをお伝えし、
メールで見積を提出しましたところ、
直ぐに先方からお電話を頂きました。
どうも、ご期待以上に見積が安かったようで、
「本当にこの値段で?大丈夫なんですか?」と、
心配してくださったわけです。

勿論、見積はそれなりの利益を乗せて出しましたので、
廃業されたというこれまでの取引先は、いったいどれだけ…。
実は、過去にその廃業されたという会社の
仕事ぶりを拝見したことがありますが、これで専門といっていいのかな?
と、少々疑問を感じた覚えがあります。
時代とお客様のニーズについていけてない風でもありました。

さて、「専業」「専門」「プロ」などといっても、
実際はピンからキリまであります。
そのためなのか、今回の話のように、
中小規模の事業者さんの間では、
次のようなニーズが増えているような気がします。

●その道のプロじゃなくても、
低コストで、そこそこ目的を達成できれば十分
(プロといわれるところに頼んだけれど対して違いはないと判断)

●身近で、安心して、何でも相談できるところに頼みたい

●必要ならデジタルやネットに対応できる先に頼みたい

従来の取引先に依頼してきた仕事の一部を、
コンペ形式で外注先を選択することも可能な
クラウドソーシングへの発注に振り替えるケースも
今や珍しくはありません。

「専業」「専門」「プロ」という看板を掲げている企業には、
お客様が納得できる圧倒的なクォリティはもちろん、
時代に合った対応や利用しやすさ、お客様との距離の近さなど、
価格以外の付加価値も求められているのかもしれませんね。

さあて、この案件ではご期待以上の結果を出すぞ!
低コストだって、プロじゃなくったって。


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