本日は、予定していた打合せの時間が変更になり、
少し時間が空いてしまったので、
「癒しとクラフトフェア」というイベントに
小一時間お邪魔してきました。
マッサージやエステ、手作りジュエリー、
健康食品、自然素材を使った菓子などなど、
「癒し」または「クラフト」というテーマにあった
ブースが80ほど出展されていて、
来場者は、予想通り大半が女性。
特に、30~40代の女性が多かったです。
また、占いやヒーリング関係のブースは、
予想以上に出展者が多く、賑わっていました。
言われてみれば確かに占いも「癒し」カテゴリーに入りますね。
さて、そんな数ある占いブースの中には
順番待ちが出るようなところがあるかと思うと、
それほど人の集まっていないブースもありました。
ちなみに、1ブースの広さは、いずれも長机1つ分です。
人気に違いが出ている原因は、何だったのでしょうか?
私は、少し両者を観察してみて、
次のような違いに気付きました。
【それほど流行っていないブース】
・掲示物の文字が小さく、デザインもシンプル
・占い師(または鑑定師)が、伏し目がちに座っているだけ
・占い師(または鑑定師)の見た目が地味目
・鑑定中の声は小さめ(プライバシーのことも意識してかもしれません)
【人気のブース】
・掲示物の文字は大きく、鑑定メニューも判りやすく表示している
スタイリッシュではないがインパクトのあるデザイン
・掲示物の量(=情報量)が多い。
掲示は横一列の張り紙だけでなく、高さにも高低をつけて掲示
・占い師(または鑑定師)は、
座ったままだが何かそれっぽい雰囲気を醸し出している。
・占い師(または鑑定師)は、非日常的なデザインの服を着ている
・実績を掲示物でPRしている(TVで紹介された、有名占い師の親類…など)
・鑑定後のお客様への励ましの声は大きく明るく。笑顔でお客様を送り出している。
つまり、人気のブースは、
消費者の心理プロセスとして有名な「AIDMAの法則」というものを
バッチリと押さえた店づくりが、自然とできているのです。
・Attention(注意)…判読しやすいインパクトある掲示物で目を引く
・Interest(関心)…近寄ってきた客の目には、さらにいろいろな情報が入るよう掲示を工夫し
客の関心をさらに高める
・Desire(欲求)…「この人プロっぽそう。人気もありそう。見てもらうならこの人かも」
と思わせる服装、雰囲気、鑑定のようす、順番待ちリストなど
・Memory(記憶)… 以上のことから店全体が印象に残りやすく、
ほかのブースを見てまわった後でも、再度立ち寄ってもらえる
・Action(行動)…「10分間の〇〇鑑定のみは〇〇〇円、20分間の〇〇鑑定と××鑑定は××××円」
のように、メニューが明確に表示されているので、安心して利用できる
結局、同じ1つのブース(※)でも、
一つの店としてつくり込みができているかどうかで、
お客様に選ばれる店は決まってしまうのです。
※勿論、配置的に優位なブースというのはあります。
(例えば、会場の角にあたる場所や、壁沿いの場所など)
時間オーバーで結局占いは利用できませんでしたが、
やはり、あの人気の占い師の姿は…今も印象に残っています。