遠いB店が選ばれる理由

我が家の近辺に、食品スーパーが2店舗あります。
4年前から営業しているA店と、
昨年オープンしたばかりのB店です。
いずれも店舗面積2000平米以下で、
店舗規模はほぼ同等、価格帯にも大きな差は無い両店ですが、
私にとって違いがあるとすれば
我が家からの距離はA店の方が断然近く、
便利な距離にあるということ。
(A店まで=約500m、B店まで=約1000m)

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しかし、ここのところ、気がつけば、
“遠いほうのB店”で買い物をすることが多くなっていました。
自分でも、不思議です。
なぜ、A店を通り過ぎ、わざわざ遠いB店へ行くのか。

今日もB店で買い物をする機会があったので、
あらためて「B店が私に選ばれる理由」を探りながら、
店内を巡ってみました。

まず、店舗に入る前に気付いたことは、

●(A店に比べ)駐車場が出入りしやすく、
 駐車可能台数も若干多い、 ということでした。

そういえば、両店とも幹線道路沿いにあるのですが、
A店前の道路は時間帯によっては、渋滞になることも多い。
その上、出入り口はその渋滞を起こす道路沿いにしかないため、
出入りに非常に時間を要します。
車での来店客からみれば、大きな減点ポイントでしょう。

次に、B店の店内のようすから気付いたことは…

1.照明が明るい(と感じる)
2.生鮮食品が美味しそうに見える
(照明や陳列方法の違いか)
3.取扱品種はA店より少ないが商品のアイテム数が豊富
  (自分がよく購入する商品は大体揃っている)
4.トイレが店内にあり、清潔に保たれている
  (A店は屋外トイレ)
5.レジの数やレジチェッカーの人数はA店と変わりないが、
  B店にはセルフレジがある
6.お客様の様子をみてナビゲートするスタッフが、
  必ず1~2名常駐している
7.どのスタッフも、お客様が近くを通ると
  必ず挨拶またはお辞儀をしてくれる

意識してみてみると、こんなにも違いがあったかと、
ちょっと自分でも驚きました。

特に6.と7.の項目については、
「スタッフがいつもお客様に気を配っている」ことが感じられ、
お客様が自分では意識せずとも自然と足が向く店になっている
大きなポイントなのではないかと思いました。

立地や設備、品揃え等については、
簡単に変更することは難しいでしょうが、
今居るスタッフの配置の仕方や接客の仕方ならば、
改善も比較的容易ではないでしょうか。
ちょっと上から目線で恐縮ですが、
A店にも改善して頑張って頂きたいところです。

さて、こうして客として「お店のいいとこ探し」をしてみると、
自店の改善ポイントも浮かんでくるもの。
実店舗でご商売されている皆様、
近隣のライバル店を覆面調査される際には、
価格やハード面以外のことも含め
「お客さま目線でみると、ここがいいね!」というところを
探してみてはいかがでしょうか?


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