衆院選公示、いよいよ選挙戦が始まりましたね。
それほど政治の事に明るくない私にも
日本中に、解決すべき課題が山積みだということは、
ひしひしと感じられます。
そうはいっても、どうせ与党の圧勝…と、
思わないでもありませんが、投票には、行くつもりです。
なんで行くのかって…
「改革(制度などを,改め変えること)」に影響を与えるほどのことはできなくても
「改善(わるい点を改めてよくすること)」を促す一票にはなるかもしませんので。
※語意出典:デイリーコンサイス国語辞典より
企業でも、「改革」といったら経営陣がババーンっ!と実行するイメージで、
末端の社員がおいそれとはできない感じですが、
「改善」ならどうでしょう?
ひとり一人の社員それぞれが、日々小さな改善を積み重ねることが
企業にとってどれほど大きな力となるかは、
例えばトヨタ系列の企業で行われてきた「改善活動」の成果が物語っています。
実は、私も以前、
某トヨタ系企業で派遣社員として働いていた時に
その「改善活動」に参加した経験があります。
その会社では、どの部署の所属であろうと社員は全員、
月に2回程度「改善提案」を提出することになっていました。
私が派遣された部署は、
主に定型化された入力業務を行う事務室で
20名弱の女性事務職員が在籍していました。
業務内容がシンプルかつ限定されているこの事務室内に、
そうそう毎回改善すべき点が見つかるものかと、
当初は不思議でなりませんでした。
しかし、社員の皆さんは、
毎回なんとか改善のネタを見つけて提案をしていました。
例えば、
・入力端末の高さや位置をほんの1~2cm移動して使いやすくする
・伝票整理ケースの間仕切り幅を変え出し入れしやすくする、など
当時の私は、そんな細かなことを!?と驚いたものです。
当然ながら、思いつかない時もあるようで
「永田ちゃ~ん、なんかない?」と
派遣社員の私に助けを求められる方も、いらっしゃいました。
また、どうにも改善ネタが見つからない場合には、
・昨年提案して改善したことを、元に戻す提案をする
という裏技もありました。
但し、ごく稀にしか使われませんでしたが。
何はともあれ四苦八苦しつつも、
社員の皆さんは、毎月ひたすら改善すべき点を探し続け、
具体的にどうしたら改善できるかを考え続けていました。
社員全員が「探し続ける」「考え続ける」習慣を持つ会社って、
やっぱり凄い会社だと、今あらためて感じます。
さて、小さな企業や小さなお店にも、
改善すべきことは山のようにあると思います。
「改革」だの「革新」だの、大胆なことは発想できなくても
日々、小さな改善活動を続けて、大きな力に変えることなら
なんとか、できそうです。
改善すべき点や具体的な改善策が見つからない時には、
他者に、外からの視点で診てもらうことが有効なこともあります。
お困りの際にはぜひ、「永田ちゃ~ん、なんかない?」と
お気軽にお声掛けください。