オムニチャネルって何?(3)

2回に渡って『オムニチャネル』について書きました。

 →オムニチャネルって何?(1)
 →オムニチャネルって何?(2)

本日は、その続きです。

前回書きましたが、
会社やお店が、オムニチャネル化をするメリットは
次のような点にあると考えられます。

◎新規客の獲得
◎顧客生涯価値の向上
◎業務改善によるサービス力向上とコスト削減 etc

いずれも、そうなれば願ったり!なことばかりですが、
さて、どうすればオムニチャネル化を実現できるのでしょう。

オムニチャネル化実現に必要と考えられる要件は、
次のようなことです。

checkmark01自社、自店のコンセプトの確認と統一
checkmark01在庫情報や顧客情報の一元管理
checkmark01IT技術の活用とITハードへの設備投資
checkmark01組織体制の整備、スタッフ教育

さて、中小企業や小規模店経営者の皆さんの中で、
「やる気になれば、上記の要件全てクリアできる!」
と言い切れる方、どれぐらいいらっしゃるでしょうか?

「どれも、クリアするの難しそう…お金も掛りそう…(´д`;)」
と感じる方が大半だと思います。

小規模店でも上記要件の一部をクリアし
オムニチャネルで成功した事例もあります。
その一つが、
東京で”魚を一匹も店頭に並べずに営業している鮮魚店”です。

このお店では、自店(東京)と鮮魚の仕入先である鮮魚店(北海道・小樽)を、
iPadのビデオ通話機能でつなぎ、リアルタイムで対面販売を行っています。

gyo

東京の店を訪れたお客さんは、
北海道の店頭スタッフからビデオ通話で直接商品説明を受け、
北海道の新鮮な魚を吟味した上で注文することができます。

支払いは、その場(東京)で可能。
翌日には購入した魚が自宅に届く仕組みになっています。

通信回線を介しているとはいえ直接対面販売なので、
質問や価格交渉なども実店舗感覚で行えるわけです。

お客さんはにとっては、

◎東京に居ながらリアル感覚で小樽の店で買物を楽しめ
◎特に難しい操作や手続きを経ることもなく、鮮魚のお取り寄せができる

つまり一般的なネットショップでは得られない買物体験が味わえるということ。
(利用客には大好評ということです)

東京の店主は手数料として15%を受け取り、
東京の店頭に鮮魚を並べることなく収益を得ています。

このユニークな成功事例は、
iPadのビデオ通話機能というIT技術を活用し、
東京と北海道という2つの顧客接点をシームレスにつなぐことで
オムニチャネル化を実現しているといえないでしょうか。

オムニチャネル化実現に必要な要件を
すべてパーフェクトに満たしていなくてもOK。
お客さんに価値を提供すべく、
視点を変えて、できることから取り組んでいけば、
小規模店でもオムニチャネル化を実現できるんです!

オムニチャネル先進国の米国では、
オムニチャネル化をサポートするITサービスがいくつか登場し、
中小企業や小規模店においてもオムニチャネル化が進んでいます。
日本でも数年もすれば…期待できそうです!
(米国の成功事例は、また次回ご紹介しますね)

さて、今回紹介しましたユニークな鮮魚店についてもう少し詳しく知りたい方は、下記をご参照ください。
→東京IT新聞記事「そこに魚はないけれど売れる!北海道とライブ販売“iPad魚屋”の可能性」


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