昨日、TVニュースで「異才発掘プロジェクト ROCKETの開校式」
のようすが報じられていました。
同プロジェクトの目的は
“突出した能力はあるが,現状の教育環境に馴染めず,
不登校傾向にある小・中学校生を選抜し,
継続的な学習保障及び生活のサポートを提供することで,
将来の日本をリードする人材を養成すること
(同プロジェクトWEBサイトより)”
今回、全国で600人の応募者の中から
突出した能力を持つ15人の子が選抜された、ということでした。
「その子の能力に相応しい教育の場を設けるなんて、素晴らしいじゃないの」
そんなことを呟きながらTVを見ていた私ですが、
最近ごく身近な”教育の場”であったことを思い出していました。
先日、我が子の中学で行われた三者面談のこと-
生徒達に大人気の先生が笑顔で迎えてくれました。
若手ですが、なかなな信頼できる先生です。
面談の話題は学校生活のことから始まり、
期末テストの振り返りへと移りました。
娘の苦手科目である数学の順位が、
今回ちょっとだけアップしたことに着目して、
担任の先生が本人に、こう問いかけました。
「今回のテスト勉強では、どんな工夫をしたのかな?
良かったと思うところは次にも活かせるといいね。
克服できなかったところは、ハッキリさせておこう。
次回、そこを改善できるとさらに成績上げられるからね」
(うむ。ごもっともなアドバイス!)
本人の回答は、こんな風。
「計算が遅くていつも時間が足りなくなるから、
計算問題を繰り返しやりました。
基礎的な問題は、いつもよりできたと思います。
でも、応用問題が全然だめでした」
これを受けて先生…
「応用問題は、数をこなして慣れていくしかないね。
教科書や学校で使っているテキストは、基礎的な問題が中心だから
塾で出してもらうプリントなんかを活用するといいよ」
おや?と思い、私も横から質問。
「あの~。塾へは行ってないんですが、
学校の授業と宿題だけで対策するのは難しいでしょうか?」
先生は、笑顔でこう即答してくれました。
「市販の問題集を活用するという手もありますが、
塾はテスト対策で、いろんなパターンの応用問題を
数多く出してくれますからね♪」
「は、はぁ…なるほど(困惑)」
まさか、公立中学の先生から塾活用のメリットを聞かされるとは。
漠然と(塾 < 学校)という妙な先入観を持っていた私は、
少し違和感を覚えました。
しかし、改めて考えてみると
この先生、『現実的な提案』をしてくれたんだと思います。
ちょっと、無防備というか正直すぎる気もしますが(^^;)。
学校の先生は、昔よりも研修や事務作業が増えて超多忙と聞きます。
ひとり一人の生徒に合わせた学習指導は難しいのが現実でしょう。
そして、その現場にいる先生は、
学校だけで可能な指導の限界について、よくわかっているはず。
親も、「自分の頃は、こうだった」等、過去のデータや経験に基づき
「学校は、先生は、こうあるべき」という先入観に囚われていては、
目前の課題に対してベストな対策なんてとれませんよね…。
さて、企業の『課題解決』においても、
過去のデータや豊富な経験は、もちろん活用すべきですが、
先入観に囚われず、現状を見つめた上で対策を練ることも必要ですよね。
決して目の前の現実から目を逸らしては、いけません!
さあ、どうしようか…塾。