ルーティン効果

先日、W杯で大金星を上げたラグビー日本代表。
にわかに注目を集めていますね。
名キッカー五郎丸歩選手がキック前に行う
忍者がドロンするときのように手を組む
「お約束の動作」も話題になっているようです。

たまたま某TV番組の特集で、
この五郎丸選手の動作について紹介されているのを観ましたが、
手を組むだけではなく、
ボールを押し出すイメージで手を前後に動かしたり、
助走の歩数も決められていたりと、
毎回必ず同じように決められた数段階の動作をへて、
蹴り出すのだそうです。
まるでプログラミングされた機械のように。

そういえば、野球のイチロー選手も、
打席に立つ際に、いつもお決まりの一連の動作をしますよね。
私は、こういった動作は、
ペースやフォームを整えることに加え、
半分ぐらいはゲン担ぎの意味合いがあるのだろうと思っていたのですが、
これは全くの素人考えでした。

五郎丸選手にとって、
毎回繰り返されるお決まりの動作、
いわゆる「ルーティンワーク」は、
『その一事に集中するため』
に行われているものなのだそうです。
メンタルコーチとも相談しながら、
きっちりと「ルーティン」を定め、
いつもそれを同じ形で同じ感覚で行えるように、
日々トレーニングしているのです。
これにより、
雑音や緊張の影響を受けやすい試合本番の環境においても
いつもと同じように「蹴ること」に集中でき、
最大のパフォーマンスを発揮できるということです。
もしかしたら、武道や茶道の一連の所作なども、
これに通ずるところがあるかもしれませんね。

「ルーティンワーク」というと、
毎回同じことを漫然と繰り返すだけで、
つまらないことのようにも思われがちですが、
『物事に集中するためのスイッチ』と捉えて実践すれば、
ポジティブで生産的な作業になります。

switch

会社の朝礼や定例報告ミーティング、
朝のメールチェックといった業務も、
手順や開始~終了時間をきっちり決めて行えば、
単に業務をこなすだけではなく、
後に続く業務への集中にも役立つのではないでしょうか。

さて皆さんは、どんな「ルーティン」をお持ちですか?


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