「誤解だ!それは真実じゃないのに」
「誰も本当の自分をわかってくれない!」
「真実を知らずに、見た目や人の評判だけで決めるなんて愚かだ」
以上、思春期の中学生のような台詞を並べましたが、
実は同じような言葉が、
経営者の皆さんの口から飛び出すことがあります。
その時いつも私が思う事はひとつ。
「そりゃ、言わなきゃ誰もわかんないもん…」
心の中で、そうつぶやいています。
(時々、口にしちゃうこともあります)
先日も、ある飲食店さんでの初ヒヤリングで、
社長がこんなことをおっしゃいました。
「うちは全て店で調理しているし作り置きなんてのもしない。
有名店の〇〇の調理場には、包丁1本おいていないんだ。
工場で作ったのをチンして皿に盛るだけだからな。
みんな騙されちゃってさ」
全国に名の知れた名店。
私も行列に並んでまで利用したことのあるお店。
その裏側を知って少し驚きましたが、
“騙された”とは思いませんでした。
味は確かに良かったし…
「全て店で手作りしてます」なんて、何処にも書いていなかったし…
かえって、お店の魅せ方やイメージづくり、
つまり情報の伝え方が上手いだけ、と、感心してしまいました。
(仕事柄でしょうか?)
それよりも、衝撃だったのは、
社長の大きな勘違いです!
●店頭でもネット上でも、自店の特長を伝えていないのに
なぜお客さんは気付かないの?と思っている
●流行っている有名店が客を騙しているだけ、
騙される客はかわいそう(愚か?)だと思っている
わかってほしいなら、
自分から言わなきゃ、伝えなきゃ。
自店の思いや取り組みや強みを。
わかりやすく。
自分の会社やお店のことを伝える努力をせずに、
お客様や取引先に正しく理解してもらおうなんて、
こう言っているのと一緒ではないでしょうか?
「他の情報の裏を取って、自分の頭で考えればわかるでしょ。
察してよ。もっと利口になりなさい」
辛口ですか?
でもお客様の立場に立ってみると…
私にはそう言われているように聞こえてしまうんです。
さて、会社やお店の評判や評価を管理することを
『レピュテーション・マネジメント』といいます。
私も、PRプランナーの資格取得の際、
広報PRによる企業リスク低減の一手段として
初めて学んだ概念です。
この『レピュテーション・マネジメント』、
ネット上での口コミ情報があっという間に拡散するようなこの時代においては、
本当に重要だと日々実感しています。
●誤解による口コミ情報
●悪意ある口コミ情報
●伝言ゲームのように伝達ミスで不確かになってしまった情報
メリットをわかってもらうどころか、
マイナスの影響を生じさせる情報を放置しておくのは
得策ではありませんよね。
また、情報が少なすぎることによる憶測や誤解を防ぐためにも、
やはり、最低限の対策をすべきです。
その第一歩が、自社・自店からの正しい情報の発信。
次に、お客様や取引先様の不安や疑問を解消する公式情報の発信です。
伝える場は、店頭でも勿論よいのですが、
ネット上にも、ホームページやブログなど一つでもよいので場を設けて、
発信しておきたいものです。
しかし、それでも、
「いいや、多少誤解されても噂はそのうち消えてゆくし、
わかる人だけうちの商品やサービスを買ってくれればいいさ」
そう思っている経営者の皆さ~~ん!
ネット上の噂は、ログとしてずっと蓄積されていきますよ。
そして、自分はよくても、ねえ…。
あなたの会社やお店が提供する商品やサービスを
ご採用頂いているお客様や取引先様のことも
ちょっと考えてみてください。察してください。
「えー!?そんな商品使ってるの?(取り扱っているの?)」
「あんな会社と付き合いがあるの?」
そんな評価を受けて悲しい思いをされるかもしれません。
会社やお店で取り扱ってくれているお客様なら
イメージダウンや売上減という実害も及びます。
つまり、御社の良さを理解して、
ファンや上得意になってくれている
お客様や取引先様にも
不利益が及ぶことだってあるんです。
やっぱり、ちゃんと伝えましょう。
自社・自店のためにも、
大切なお客様や取引先様のためにも。
情報発信の場の作り方や伝え方がわからないという方は、
どうぞお気軽にご相談くださいね。
弊社も、下記”お伝え”しておきます。
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