「ああ、次のはやり過ごす波だ」
軽く息を吸い、
タイミングを見計らって、
水面下へ潜り込む。
背後に波の過ぎ去るのを感じながら再び浮上。
そしてまた、次の波を読む。
今度のは乗るべき波なのか、
乗るにふさわしくない波なのか
はたまた、
崩れてロクな目に合わない類の波なのかー
その昔、
友人にそそのかされて
何の関心もなかったのに
うっかり始めてしまったボディボード。
(同様に始めた川下りカヌーで死にかけたのにも懲りずに…ね)
あんまり上達はしませんでした。
でも、その時の体験から学んだことが
幾つかあります。
中でも未だに感覚的に思い出されるのは、
「ドルフィンスルー」という
波をやり過ごす技術です。
波乗りを楽しもうとするなら、
まずパドリングをして
自力で沖まで出ていかなければなりません。
また、来る波全てにではなく、
「乗るべき波」を自分で選び
それに乗れるようタイミングをはかるのです。
その乗るべき波と出会う前に、
次々と寄せ来る
中途半端な波や
崩れかかった波に
正面から対峙してしまうと、
ただ翻弄され、浜へと押し戻され、
疲れるばかり。
踏ん張る足場もない掴まる柱もない海の上で
少しでも疲労感を覚えると、
ものすごく心細く不安になります。
動揺して判断力が鈍れば
思わぬ危険も招きやすい。
だから、
そういう類の波はドルフィンスルーでやり過ごし、
体力を温存し、体制と心を整え、
さあこれだ!という時に備えるわけです。
考えてみると、
日常生活でも、仕事でも、
毎日いろんな波が次から次へと
寄せては引いていきます。
全部の波にうまく乗ろうと足掻いても、
とても乗り切れるもんじゃないですよね?
だから、自分の理想の波の乗り方を忘れず、
正面から対峙するにふさわしい波が訪れるまでは、
ドルフィンスルーの感覚でやり過ごすのも
ひとつの方法かなって思うのです。
さて、昨日某所で偶然出会った
バイタリティあふれる経営者の方から、
こんなお話を伺いました。
「今、目の前で起こっている現象にばかり目を取られていると、問題や悩みはとても大きくどうしようもなく感じてしまう。しかし、常に遠くに掲げた目標や理想に目を向けていれば、目前の問題や悩みはほんの小さな誤差に過ぎないことに気づき、いくらでも解決・回避する方法は見つかるんだ」
まあ、なんか他でも聞いたことがあるような話(※)ではあったんですが、
実績を重ね勢いのある経営者の方の口から聞くと改めて「そーだよねー」と納得してしまいました。
※以前、友人Sちゃんから彼女の中学時代の校訓「遠くを見ながら 近くをみよ!」について語られたことがありました。
ただし遠近両用は、難しいですね(笑)。。。
遠近を同時に見続けられるのは名人芸の域でしょうが、
心と思考の焦点を遠近交互に切り替えるのならできるかも。
来る波の捉え方や対応の仕方は
人それぞれだと思います。
でも、その先にある楽しい未来のイメージは
常に持っていたいですね。
さてあなたは、
楽しい未来のイメージを持ってイルカ?
あなたならどう対処スルー?
なんちゃって!
失礼しました。。。ちょっと疲れているみたいです。私。