たまには違った視点で

「Ingress」というスマホのオンラインゲームをご存知でしょうか?
現実の地図の位置情報を使って遊ぶ陣取りゲームなのですが、
これを使ってみると、普段何気なく通り過ぎている場所をこれまでとは違った視点で観るようになり、なかなか面白いものです。

「ああ、このエリアは敵陣か!」
「むむ、すでにレベルの高い人たちがマークしているな…」
「こんな小さな公園も”ポータル”に設定されているのか」

な~んて、無人の公園を眺めながら、スマホの中の仮想現実に残された同じゲームに興じている他のプレイヤーの痕跡を感じることもあります。

カメラロール-4993

また、これまでは行き先に向かって少しでも速く先へ進むことを考えていたような道程でも、陣取りのために少し横道にそれてしまうことも…。
つまり、もうひとつ、新しい別の世界を生きている感覚になるんですね。

ところで、こういったゲームに限らず、
自分のライフステージの変化によって、
これまでと全く異なる視点で世界を観ることもありますよね。
例えば、子どもが生まれ赤ん坊を連れて行動するようになれば、
街中に危険なく安心して過ごせる場所がいかに少ないかが実感できます。
ほしいものや、やりたいことなども、変わってきますよね。

また、人は関心を持つものによっても、
見える世界・目につく事柄が全く違ってきます。
いわゆる「カラーバス効果」というもの。

カラーバス効果(カラーバスこうか、color bath)とは心理学用語の一つである。カラーバスは「色を浴びる」の意。 意識していることほど関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるといったものである。例えば、「今日のラッキーカラーは赤」といわれると、街でその色ばかりに目が行くなども、カラーバス効果である。Wikipediaより引用抜粋

そうえいば先日も、
知り合いの美容師さんがこんなことを言っていました。

「子どもの学校行事に参加すると、
 ほかの生徒さんの頭髪をみて、
 これはストレートパーマをかけているな…
 先生に注意されないように
 上手くセットしてごまかしているな…なんて、
 どうしても髪型に目がいってしまう」

確かに同じ場所で同じ風景を目前にしていても、
目に入ってくることは人によって随分異なります。
興味感心を持つことが人それぞれ違いますからね。

たまには、いつもの自分とは違った視点で世の中を眺めてみると、
新しいことや見逃していたことが見えてくるはず。
そこで気付いたことをビジネスにも活かせるといいな…
そんなことを思いながら、
最近あちこちを歩き回っております。


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