「わかりやすく」が「難しい」

本日は、所属する東海販売士協会主催の
「販売士指導者講習」に参加してきました。
外部から指導経験豊富な講師をお招きしての講習です。
その題目のとおり販売士検定の試験対策講座などで
教壇に立つ際の指導技術を磨くのが目的でした。

いろいろと勉強になりましたが、
あらためて実感したのは
「わかりやすく・受け手がイメージしやすい
 具体例をあげて説明をする」
そのことの難しさと大切さです。

勿論これは、「指導」といった場面に限られたことではありません。
職場社内や取引先との間で連絡や情報交換をする場合、
店頭でお客様に対し商品やサービスの説明をする場合、
そして、自社の案内告知や販売促進用の原稿を考える場合などにも、
相手(ターゲット)に応じて「わかりやすく伝える」ということは、
本当に難しいですよね。でも、大変重要なことでもあります。

さて、わかりやすく伝えるための「準備・前提」として、
まず、次のようなことが必要になるかと思います。

1.伝える相手(ターゲット)のことをよく理解する
2.その相手が理解しやすい言葉の言い回しやシチュエーションを推測する
3.上記に合う、キーワードや具体例などを考える
4.相手が情報を受け入れやすいような関係づくり(コミュニケーション)と環境整備

しかし、まず最初の 1.からして、なかなか難しいものです。
今日の講習でも、例えば、伝える対象を「大学生」と想定したわけですが、
実際にグループワークで意見交換をしてみると、
「大学生ってこんなだよね~」というところが、
人によって微妙に違っていたりするわけです。

2.の段階についても同様。
「その言葉は、大学生だとわからないかもね」
「自分たちが大学生だったころとは、こう状況が違うようだ」
な~んて、それぞれの意見を総合してみて、
ようやく最近の大学生像がぼんやり見えてくるような感じです。
しかも、それは実像とは異なるかもしれません。
相手に関するデータはある程度の情報量がないと捉えられないし、
さらに日常的に接してないと見えてこないような部分もあるでしょう。

そして、3.4.段階の難易度は、さらに上がります。

(さあ、これなら、わかりやすいでしょ?)

と、自信を持って選択したキーワードや紹介例が、思いっきり選択ミスで、
相手の感覚からズレたものであることは珍しくないでしょう。

はてな

また、自分のアプローチや接し方の技術不足により、
相手に素直に受け止めてもらえないケースは、
まあ、よくあること…ですよね。

以上の準備を経て、ようやく実際に伝える作業に至るわけですが、
ここでも、視線、声の調子、身振り、言い回し、道具の活用…などなど、
増々持って難しいことだらけです!!

「わかってもらおう」という意欲をもって、
兎に角、それぞれの段階を何度も体験し、
いろんな人の価値観に触れるなどもして、
スキルをじわじわ上げていくしかないですね。
がんばろっと。


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