「祭」で人は育つ

秋はあちこちで「祭」がたけなわですね。
学校では文化祭や学芸会。
地域では、秋祭。
そして最近では日本でも、
ハロウィン(収穫祭)イベントが盛んです。

私の周囲でも、今日いくつかの「祭」が開催されました。

まず一つ目は、町内の神社の大祭。
毎年恒例の子ども神輿が、
朝から元気に町内を練り歩いているのをみて、
まるでお婆ちゃんみたいに、
しみじみと感慨にふけってしまいました。

「つい数年前までは、うちの子もあの中にいたんだなぁ…」

「あら?あんなに小さかった低学年の子たちが、
 こんなに大きくなって!立派に役もこなしてるわ~」

「付き添いの役員さん、準備大変でしたよね。
 (自分も役員をやったのでよくわかる!)
 この後の片付けも大変だけど、がんばって!」

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※注:これは、イメージ写真素材です。うちの町内の神輿ではありません。

そして二つ目は、
お客様の会社が主催するハロウィンイベント。
自社を「笑顔の発信基地に」という理念に基づき、
日々、お客様や働くスタッフ皆が笑顔になれるような取り組みを続けていらっしゃる企業様です。
今回のイベントもその取り組みの一環なのですが、参加者の皆さんが心から楽しまれている様子を拝見していて、開催の目的は十分達せられたように感じました。

どこの会社の会社案内やホームページをみても、
「経営理念」って掲げられているものです。
しかし、実際に目に見える形で実践されていて、
経営陣だけでなくスタッフ全員にその理念を浸透させていることって、
意外と少ないように思います。

なぜそうなってしまうかというと、
実践するのも浸透させるのも、
やはり大変な労力を要するからでしょう。
一言で言ってしまえば「めんどくさい」「そんな余裕ない」といったところ。

確かに日々の本業業務をこなし、
売上・利益を確保しなければならない中、
こういったことが後回しになってしまうのは、
しょうがないことなのかもしれません。

そんな時に有効なのが、思い切って「祭」を企画すること。

どんな「祭」も、いうなれば一つの「プロジェクト」だからです。
組織を挙げて何か一つのプロジェクトに取り組めば、
その成否の度合いはともかく、必ず人は何かを学び成長します。
自分の属する組織とその中での自分の役割、
そして仲間との関わり方など、
あらためて考える良い機会になります。
日常では味わえないような達成感だって、
味わうことができるかもしれません。

こうして育った人は、
ゆくゆくは組織を強く支えてくれる人材となり、
組織に利をもたらしてくれるはずです。

皆さんも、いかがでしょうか?
年に1度でも、
組織とステークホルダーが一緒に楽しめる「祭」を、
どどーんとを開催してみては?


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