自作のメリット・デメリット

「やらなければならないことが、多すぎる」
小さな会社を経営している方なら、身に染みてお分かりかと思います。
営業から経理や諸手続きなどの事務仕事まで、主業務以外にもやらなければならないことは、山ほどあります。
かといって人を雇用するほど資金的な余裕もない。
となると、やはり自らの時間と労力を捻出してがんばるか、アウトソーシングを検討することになりますよね。
この二つの方法をどうバランスよく使い分けるかって、とても重要だと思うのですが、経営者の皆さんはどうでしょう?
うまく使い分けができているでしょうか?

例えば、名刺やチラシ、ホームページなどの販促ツールを作る必要が出てきたとき、
起業したての場合などは特に、「自作」される方は多いかと思います。
しかし、人により、または業種によっては、この「自作」という行為が、メリットを生む場合とデメリットとなる場合があります。

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まず「費用面」で考えてみると、一見、自作した方が安上りに見えます。
しかし「社長の貴重な時間を費やす」ということを考慮すると、

・デザインがなかなか決められず
・思ったように制作が進まず
・セミナーに参加して教えてもらったり、テキスト本を購入したりもして
・かなり時間を費やしたものの、なかなか完成しない

以上のような風になるのであれば、かえって高くついてしまうと思いませんか?
そんなことしてる間に、本業でもっと稼げたかもしれません。
社長の時給って、いくらでしょうか?
勿論、もともとデザインの素養があり器用な方でしたら、
上記のような心配は無用ですから、外注に出すよりも安上りかもしれません。
そして、印刷等を伴うものを自作する場合に忘れてならないのが、原材料費。
用紙代・インク代・加工手間賃などを計算し、外注した場合と比較してみると、意外と自作のほうが高くつくものもありますからご注意を。
また、仕上がりが遅れれば、活用のタイミングもズレてしまいますから、期待した効果が得られなくなることも考えられますよね。

さて次に、「完成物のクオリティとその効果」という面から考えてみます。
いかにも素人っぽい出来栄えや手作り感が、功を奏す場合もあれば、そうでない場合もあります。

例えば、小さなハンドメイド雑貨のお店だとか、庶民的な飲食店なんかでは、かえって素人っぽい自作もののほうが、お客様に好感を持って
頂けることが多いでしょう。
しかし逆に、信用の高さや美的センス、ファッション性などを感じさせることが必要な業種では…どうでしょう?
例えば、つい先日知人から「資産運用の申し出を受けている」という相手の名刺をみせてもらったのですが、この名刺が、いかにも手作りした風で、市販の名刺カード用紙に印刷されたものでした。切り口もちょっとギザギザしているような名刺でした。これを見た私は正直いって「大丈夫なのかな?この方に資産運用を任せて…名刺ぐらいちゃんとしたものを業者でつくればよいのに」と感じました。人によって感じ方は違うのかもしれませんが、しっかりしたデザインは「信用」を代弁してくれる役割も果たしてくれると思います。
また、美容やファッション系の業種の方が、そのイメージにまるでそぐわない、いわゆる「ダサい」デザインの販促ツールを使っていたとしたら…やはりお客様は幻滅するのではないでしょうか。時間と手間をかけて自作したうえに、イメージを損ねるのは大きなデメリットです。

以上、自作のメリット、デメリットを「費用面」と「完成物のクオリティとその効果」からみてみましたがいかがでしょうか?
とはいえ、これ(自作)を機に、技術を習得して本業の商品やサービスに取り入れるつもりだとか、趣味もかねて仕事の息抜きにやるのだ、というならばそれも良しかと思います。

なにはともあれ、自社の場合に最適な「自作と外注のバランス」を冷静に見極められるとよいですよね。


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