販売促進の方法として、「訪問勧誘」や「電話勧誘」というものがあります。
実際に実施されている事業者の方、
また、消費者として訪問や電話を受けた経験のある方は、
このような販売促進の方法をどう評価されているでしょうか?
弊社では、いずれの方法も行っていません。
私個人の消費者としての感想としては、
一部例外を除き「迷惑だからやめてほしい」の一言です。
※一部例外というのは、既に利用している事業者からの
サービス更新時期や新サービスの案内等を指します。
特に電話勧誘には、時間を取られて困ります。
自宅の固定電話には、学校や公的機関からの連絡も入るので、
電話に出ないというわけにもいかず受話器を取るのですが、
出てみると、塾や家庭教師、リフォームに通信回線業者、結婚相談所(なぜ?)等々
業者からの勧誘電話がほとんど。
(耳の遠いお婆ちゃんのフリをして、しつこい勧誘を撃退するのもいい加減疲れました)
インターネットを介して、自分からほしい情報を検索でき、比較検討も容易にできる時代です。
業種に関わらず、どんなに丁寧な口調で電話をかけてこられたとしても、
受け手からすれば、求めてもいない突然のオファー。
どうしても”押し売り感”は、ぬぐえません…。
さて、消費者庁から、訪問勧誘・電話勧誘・FAX勧誘に関する調査結果が発表されました。
→消費者の訪問勧誘・電話勧誘・FAX勧誘に関する意識調査について(消費者庁発表資料)
同調査で勧誘に対する消費者の意向を質問したところ、
訪問で96.2%、電話で96.4%、FAXで96.2%が
今後、勧誘を「全く受けたくない」と回答したということです。
ならば、訪問や電話、FAXで勧誘するということは、
お客様に悪印象を与えるという点だけみても
事業者にとっては相当なマイナスです。
また、次のような結果を目にすると、
販促効果という点でも、決して効果が高いとはいえませんね。
◆訪問勧誘を受けた結果、契約を締結した人…18.2%
◆電話勧誘を受けた結果、契約を締結した人…9.2%
◆FAX勧誘を受けた結果、契約を締結した人…6.9%
もちろん、1件でも契約が取れれば高額な利益のでる商品を扱っていて、
あえて”数打ちゃ当たる式”で勧誘を行っている場合は、十分元が取れるでしょう。
しかし、お客様とよい関係を築きリピートしてもらえる可能性、
9割の消費者にマイナスイメージを持たれることの影響、など
少し先のことまで考えてみると、
やはりデメリットの方が大きいように思います。
また、消費者庁でも調査結果を受けて、
訪問勧誘・電話勧誘・FAX勧誘に関する規制をさらに強化する動きがあるようです。
(勧誘拒否名簿に登録されている消費者への勧誘を禁止する、すべて原則禁止にする等)
現在、上記のような販売促進を中心に行っている事業者の方は、
今のうちに他の販売促進の方法についても検討し、
現在の方法からシフトしていったほうが得策なのではないでしょうか。