仕事柄、1年365日、
パソコンを触らない日がないような私ですが、
ある場面に限っては、パソコンに苦手意識を持っています。
「ある場面」とは、
お客様とお会いして打合せをする時のこと。
初めてお話を伺う時は特に、です。
まず、相手方にパソコンでメモをとりながら対応されるのが、
そもそも苦手…。
何をメモされちゃってるのか気になりますし、
取り調べでも受けている感じで、緊張します。
自分の真意が、ちゃんと相手に伝わっているのかと
不安にもなります。
また、相手の話に集中しながら、
同時にパソコンでメモ入力するという芸当が、
どうも私にはできない。
もちろん、
例えば会議で書記に徹して議事録メモをとるような場合には、
大いにパソコンを活用します。
しかし、相手の様子をしっかり見ながらのヒアリングで、
同時にパソコンのディスプレイを見て入力までするなんて、
どうがんばっても私には無理なんです。
ミーティングで、
パララララ…っとノートPCでメモしていると、
いかにもIT関係の人っぽくてカッコよく見えそうだし、
帰社後に資料をまとめるのもスムーズだろうな…
そうも思うのですが、やっぱりできない。
では、どうしているかというと、
愛用の5mm方眼紙(※)に悪筆でメモを取ったり、
お客様から伺った内容を簡単に図式化して、
「こういうことで間違いないでしょうか?」と
確認をとりながら、ヒアリングさせて頂いています。
※文字も図も大胆にはみ出すくせに、
5mm方眼紙を使って意味あるの?という噂も…ありますが…
また、時にはこちらから確認を取らなくても、
私のメモ書きを目にしたお客様の方が
「いや、そこちょっと違う。自分が言いたいのはこういうこと」
なんておっしゃりながら、加筆訂正してくださる時もあります。
手書きメモを相手にも一緒に見ていただける状態で取ると、
(汚い字を見られるのはちょっと恥ずかしいけれど)
その場で共通の資料として結構活用できるものなのです!
また、お客様との打合せの中で、
デザインやデータの確認をするときなどには、
パソコンやタブレットを活用しますが、
ここでもポイントは、
「お客様と一緒に見ながら検討する」
というところにあると思います。
うまれた時から、身近にIT機器があり、
自然と馴染んできたデジタルネイティブ世代だったら、
また、違った捉え方・感じ方があるのかもしれません。
しかし、昭和生まれのアナログ感覚をあわせもつ私は…
やっぱり人と直接話す時にパソコンを使うのは苦手なのでした。