天候のせいか、昨夜から珍しく体調が優れず、
今日は家の中でうだうだと一日を過ごしてしまいました。
しかし、U18野球ワールドカップをTV観戦したあたりから、
(若きパワーのおかげ?)ようやく調子は戻りつつあり、
明日からの意欲も湧いてきたところで、
このブログを書いております。
さて、日米ともに優秀な選手が激闘したU18の試合後に、
“超一流のアスリートの育て方”と銘打った番組が放映されていました。
今更、わが子をアスリートに…と思ったわけではありませんが、
興味をもって視聴しました。
番組では、実際の超一流アスリートの幼少時代を振り返り、
さまざまな育成のヒントが紹介されました。
例えば、次のような力がつくよう促すこと。
・目標を明確にもつ
・くりかえしイメージする
・できる人や優れた人の真似をする
・自分を表現できる
これらの力があれば、
アスリートに限らず、子どもに限らず、
どの分野のどんな場であろうと、
成功できそうです。
ところで、この手の情報に触れますと、
自分がこれまでしてきた子育て、
また自分が親から受けてきた教育について
振り返ったりするものですよね?
ああしてあげればよかった…
こうしてくれたらよかった…なんて、
大半は、反省すべき点が浮かんできます。
ただいくつか、結果的によかったのでは?
と思われることもあります。
その一つが「暗示にかけられた」という経験です。
私の亡母は、170㎝を超える大柄の(若い頃は)スリムな女性でした。
学生時代はバレーボールをやっていたとか。
理由あって実父とは会ったこともないのですが、
長身でスポーツ万能な人だったと聞いていました。
物心ついたころから、
「あなたはその二人の子なんだから運動もできる」
そんな暗示をかけられていました。
だから、学校で運動面でイマイチな評価がでても、
「素質はあるんだから、ちょっと練習が足らないだけ」と思って、
落ち込んだり苦手意識を持つことなく過ごせました。
“自分の隠れた才能を開花させるため”
練習にもずいぶんと身が入りましたので、
それなりに、技術も体力も向上したものです。
ところが!
母が亡くなって、通夜を前に祖母や伯父伯母とともに
亡骸を囲み思い出話をしていたときのこと…
「こんなに背が高くて運動もできそうなのに、
ほんとに驚くほど足が遅かったわよね~」
そんな話が飛び出しました。
どうやら母は運動イマイチの人だったということです。
小学生のころ、どうしたら短距離走のタイムを縮められるかを
相談した私に速く走るコツを語った母って一体。。。
私は、しばし茫然としてしまいました。
つまり30代半ばまで
「自分は運動できる遺伝子を持った人」という
暗示にかけれらていただけだったのですから。
しかし、結果的に、
この暗示にかかっていた私はある意味幸せな
子供時代を送れたわけで、
人を育てるにあたっては「嘘も方便、暗示も大事」。
そんなことを思った次第です。