本日は午前中、近隣市内の商工会議所と企業2社を訪問。
仕事が済んだところで、ちょうどお昼時となりました。
では、どこか近くでランチを…と思い、
スマホのグルメ検索アプリを使って、
「現在地から半径500m」の検索条件で
ランチのあるお店を検索しました。
そして、表示された検索結果の中から
比較的高い評価が付けられていたうどん屋を選び、
マップを頼りにそのまま直行です。
「現在地から検索」の機能は、こんな時本当に便利!
しかし、さらに便利なサービスが、
これから増えてくるかもしれません。
例えば、こちらから検索しなくても、お店の方から、
「あなたが今いる場所の近くに、こんなお店がありますよ~」と、
スマホへお知らせしてくれるようなサービスです。
今やほとんどの人が、必ず携帯通信端末を持ち歩く時代。
(腕時計型の端末を”身につける”人もいるぐらいですからね)
その端末の位置情報をキャッチして、
自店の近くを通り掛かったお客様に向かって、
情報を発信することは既に行われています。
こういった「顧客の位置情報」を活用して
リアルタイムでお客様に最適な情報を携帯端末等へ配信し、
お客様とコミュニケーションをとるマーケティング手法を
「ロケーションベース・マーケティング」といいます。
「今から30分以内のご来店で使える〇〇%割引クーポン」
「今なら、ちょうど焼き立てのパンが店頭に並んでます」
「現在比較的お席に余裕があります。並ばず、すぐ食事ができます!」
以上のような、
お客様にとってメリットのある情報を、
お店側から、ちょうどよいタイミングで、お伝えできるわけです。
ただ、お客様を待っているだけよりも、
より集客やサービスの利用率をUPできるやり方ではないでしょうか。
勿論、これまでも集客のための次のようなことは、
通信を介さずともリアルで行われてきましたよね。
・通行人に向かって呼び込みをする
・店の近くで、チラシや割引チケットを手配りする
・店の周辺に目につくのぼり旗を立ててアピールする
しかし、リアルの場では、
次のような理由からアピールできる範囲が
どうしても限定されてしまいます。
・呼び込みや手配りをするには、人手が必要
・のぼりを立てるとしても、場所や数は限られる
例えば、うどん屋さんの半径5m圏内を、
猛烈に麺類が食べたくなっているお客様が歩いていたとしても、
そのうどん屋のある通りとは裏手の位置であれば、
存在に気付いてもらえない場合もありますよね。
一方「ロケーションベース・マーケティング」では、
こういった機会とタイミングを逃さずに、
お客様に来店やサービスの利用を促せるというわけです。
一部店舗では、実際に使われ始めている手法ですが、
それぞれのお客様の位置情報の特定や、
そこへ向けた情報発信には、
それらを実現するシステムが必要となります。
具体的には「ビーコン」というものになりますが、
導入価格も少しずつ低価格化しているようです。
今後、ロケーションベース・マーケティングを導入する
お店も増えていくことでしょうね。