小銭を握りしめて並ぶ店

つい最近、娘の通う学校の近くに、
カジュアルな雰囲気のカフェがオープンしました。
お店の立地はというと、
ロードサイドとはいえ、田畑に囲まれた住宅の少ない寂しい場所。
しかし、娘に聞くところによると、
ランチはもちろん、自家製ドーナツの販売も大好評で、
毎日大変賑わっているとのことでした。

そして今日、娘を車で迎えに行ったついでに、
ふとこのお店のことを思い出して立ち寄ってみました。

まず、駐車場が恐ろしく広い!30台はとめられそうです。
(確かに車でないとお客さんは来られない場所なので)
立ち寄ったのは昼の2時過ぎでしたが、ほぼ満車。

ドーナツは、お店正面脇の小窓から購入できますが、
すでに5~6人のお客さんが並んでいました。私も、最後尾に並びます。
窓から店内の調理場の様子が見えるので、待っている間にのぞいてみると、
ざっと12~13人程のスタッフが忙しそうに調理にあたっていました。
ホールのスタッフも入れたら、15人ぐらいになるのでは…
こんなに雇って採算とれるのかと、ちょっと心配になりましたが、
絶え間まなくお客さんがやってくるところを見ると、要らぬ心配のようですね。

さて、ドーナツの列は進み、
私の前に並んでいた学ラン姿の男の子の番が来ました。
彼は、なんと、右手に握っていた100円玉と50円玉を差し出して、
プレーンドーナツを1個だけ購入しました。
(1個だけのために並ぶとは、けなげ!?)
そこまでして買いたくなるドーナツのお味や如何に!です。
期待が高まります。

そして、無事ドーナツを購入して帰宅。
早速、娘と一緒に戴きました。

うん、確かにこれは旨い!
しっかりした生地に、くどくないけど深みのあるお味。
あの男子が小銭を握りしめて並んでいたわけが、わかった気がします。
また、ドーナツと一緒に袋の中に入れられていたショップカードも、
素朴でかわいらしいお店の雰囲気がそのまま出ていて、好感がもてました。
そういえば売り場のスタッフさんも、とても感じがよかったなぁ。

donut3

味の良し悪しも勿論ですが、
店舗の建物やサイン、販促物のデザイン、スタッフの接客態度などに、
共通する雰囲気が漂っている(一貫性がある)お店って、
やっぱり繁盛していますね。


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