ここ数年、大手小売企業を中心に
着々と進められているオムニチャネル。
オムニチャネル先進国の米国からは3年遅れてる-
なんていわれる日本企業のオムニチャネルですが、
実は、徐々に私たちの身近なものになってきつつあります。
とはいえ、まだまだ一般的には馴染みのない言葉かもしれませんね・
「え?”オムニチャネル”って何それ?美味しいの?」
そんな方のために、まずはオムニチャネルについて再確認。
流通・小売業の戦略の一つで、実店舗、通販カタログ、ダイレクトメール、オンライン店舗(ECサイト)、モバイルサイト、SNS、コールセンターなど、複数の販売経路や顧客接点を有機的に連携させ、顧客の利便性を高めたり、多様な購買機会を創出すること。“omni”は「すべての」を意味する接頭辞。
例えば、顧客が来店した際に探している商品の在庫がない場合に、即座にECサイトへ注文を送って自宅へ届けたり、ネットで注文を受けて実店舗で現物を確認して購入したりといった事例が挙げられる。
引用-IT用語辞典 e-Words-オムニチャネル
「ネットで注文して、コンビニで受け取り」
「来店した店舗に気に入った靴のサイズ違いがないときに、
その場で別の支店の在庫を照会し取り置きを手配してもらう」
こんな経験をしたことのある方もいらっしゃるのでは?
これらもオムニチャネルといえます。
顧客にとっては、便利でさらに利用したくなる仕組みですね。
そして、企業にとっては、
せっかくの購買機会を逃さず・増やすことになりますから、
売上アップや顧客増も期待できます。
※オムニチャネルについては、以前拙ブログにも書きましたので
よかったらこちらもご参照ください。
→オムニチャネルって何?(1)
さて、オムニチャネル化を実現するにあたり、
欠かせない要素はいくつかあります。
その要素の一つが「物流サービスとの連携」ですが、
今年になってから、こんな動きがありました。
→ローソンと佐川急便、店頭からの荷物配送&御用聞きサービス提供の事業会社を共同設立(参照:ネットショップ担当者フォーラム)
コンビニから個人宅に商品を宅配するだけでなく、
配送スタッフは多機能タブレットを携帯し、
訪問時にコンビニの弁当や食材宅配サービスの”御用聞き”もする。
そんなサービスを今後提供していくようです。
買物に行く手段や時間のない人には、
かゆいところに手の届くサービスとして喜ばれそうですね。
また、つい先日はこんなニュースも。
→自宅でiPhoneを出張修理!バッファローが「スマッ修!」を開始(参照:iPhone Mania)
私も、iPhoneを修理に出したことがありますが、
修理に出すまでの諸々の手続き(予約、バックアップを取る、代替機を借りる)や、
修理が完了してまた元のように使えるまでの時間と手間は、結構かかるものです。
向こうから来てくれるなんて、なんて有難いサービスかと思います。
御用聞き、出前、出張…
いずれもそれ単体では昔からあるアナログなサービスですが、
他のチャネルとの連携でさらにその真価を発揮できることでしょうね。