「物流」にも目を向けよう

今月末で、ヤマト運輸の「クロネコメール便」が廃止されるそうです。
→参照:ヤマト運輸のニュースリリース「クロネコメール便の廃止について」
代替の新サービスも用意されているということですが、
新サービスはこれまでのメール便よりも若干高めの料金設定です。
(法人向け新サービスのDM便は相対価格になるそうですが)
ご商売でメール便を利用してきた方にとっては、
物流コストUPとなりそうで頭が痛いですよね。

さて、ご商売をされていると、
当然ながらまずは売上アップのための営業や、
商品やサービスの充実、開発などに注力しがちですが、
ご商売の内容によっては「物流」も事業に大きな影響を与えるものです。
戦争の際にも「兵站(へいたん)」の良し悪しが勝敗を大きく左右することが、
数々の歴史の中で証明されていますが、
この兵站に似た要素を持つ「物流」も決してあなどれません!

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例えば、ネットショップ販売をするのであれば、
送料が無料かどうかは(また有料でも費用の高低によって)、
商品の売れ行きにも関わってきます。
かといって送料を自社で負担すれば、
売上はUPしてもコストUPで利益は減ってしまいますよね。
商品のお届け品質や納期の厳守、受注・発送スタッフのトラブル時の対応等で、
お客様のリピート率も変わってきます。

また、人件費や受注システムの利用料、商品保管のための倉庫費用、
梱包資材の費用等々、物流に係るコストは積み重なれば大きな負担となりますから、
検証し見直し改善することを怠るとえらい目にあいます。

私も実際に、いくつかのネットショップ運営に関わったことがありますが、
物流のクォリティを下げずにコストを抑えて運営するのは、なかなか大変なことでした。
しかし、大変ですが常に改善していかなければ、明日は無いのも事実。

こんなことを考えていたら、
タイミングよく、予約注文していた物流に関する本が届きました。

著者の千本さんは小売業と物流のコンサルタントをされていて、
中小企業診断士、通関士のほか私と同じ1級販売士の資格もお持ちです。
ちなみに、私は販売士の研修で一度お会いしたのをきっかけに
Facebookでもお友達になって頂いてます。
Facebookの投稿で今回初の著書を出されるということを知り、
興味を持って購入したという次第です。

「メーカー・卸・小売業などの物流部門に勤務されている人のための、
 戦略的な物流管理の方法を解説する入門書。
 物流リーダーは何を考え、何をすべきか?経営者動かし、
 組織を動かさなければ物流改革はできない。
 戦略的な物流部門リーダーを目指す方の必携書。」

という本の内容紹介を見たときは、
物流部門に勤務もしていないし、物流ど素人だけど、内容理解できるかしら?と
ちょっとビビっていましたが、読んでみると、入門書としてまとめらているせいか、
私などにも非常にわかりやすい内容でした。
私の興味のあるテーマ「IT」や「オムニチャネル」について触れられていたこともあり、
興味深く、届いたその日のうちに一気に読んでしまいました。

直接的に物流に関わりの無い方でも、
事業経営における物流の位置づけや重要性を知り、
最近の動向を含めた物流の基礎知識などを学ぶのに、
うってつけの良書です。

なんだか、最後は本のレビューになってしまいましたが、
「物流」って本当に大事なことだと思いました。
商売してるなら関係ないなんてことはないな、と。

また、物流を見つめ直すことで、
他分野につながる新たなアイデアが出てくることもありそうです。
普段あまり関心無いという経営者や管理職の皆様は、
一度、「物流」にも目を向けられてはいかがでしょうか?


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