「五感」に訴えて伝える大切さ

昨日のYahoo!ニュースで目に留まった記事の一つに、
沖縄戦「鼻で感じて」=病院壕の臭い初再現」というのがありました。

記事は、沖縄戦の現場となった沖縄県南風原町で、
戦時の病院壕の「臭い」を再現したというものでした。
実際の戦争を知らない現代の人たちに、その臭いを感じてもらうことで、
戦争を追体験してもらうという取り組みが紹介されていました。

この臭いについて記事の文面では
「血液やふん尿、腐敗臭など7種類の成分を混ぜ合わせた臭い」と表現されていましたが、
相当な悪臭だろうと見当はつくものの、リアルに想像することは難しい。
きっと、今までに経験したことのない臭いなんだろうなと思います。

戦争のことを知るために、
映像を視聴したり、戦時の話を本で読んだりすることはあっても、
「臭いで感じる」ことは、まずこれまで無かったことだと思います。
テレビの戦争特番などで戦時の様子に「視覚」と「聴覚」で触れても
まだ100年も経っていない当時のことが、
ずっと遠い別世界で起きたことのように感じてしまうのは、
私が「臭い」や「味覚」、「触感」といった感覚で、
戦争を捉えた経験がないからなのでしょう。

現代では、インターネットでいつでも様々な情報を得ることができ、
最近では、バーチャル・リアリティの技術も物凄く進歩してきて、
仮想体験ができたりもします。
でも、まだ「五感でリアルに感じられる」ようなものでは無いと感じます。
(これから、さらに進化し近づいていくとは思いますが)

やはり、何かを本当にリアルに感じようと思ったら、
その場に足を運び、風・空気・光・空間・響き・臭い等に実際に触れ、
五感で感じ取るのが一番なのでしょうね。

gokan

さて、自分が誰かに何かを伝えたい時にも、
できるだけ五感に訴えられるように、
伝え方を工夫することは有効だと思います。

実は、先日名刺交換をした方から一枚の葉書が届きました。
「ご縁に感謝」という文字と御礼と挨拶の言葉が書かれた、シンプルなものでした。
しかし、メールで同じ内容を受取った時とは、
やはりプラスアルファで伝わってくるものがあります。
手に取った葉書には数gとはいえ重さが感じられますし、
インクの臭いや、手書き文字からにじみ出るその方の几帳面さが感じられます。
お会いした時の様子も思い出されると同時に、改めて印象に残りました。

日頃、オンライン上で情報を発信し、
視覚に訴えることが圧倒的に多い身としては、
改めて「五感で伝えることの大切さ」に気付かされたような気がします。


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