今朝ほど(米国時間1/21am9時、日本時間1/22am2時)、
マイクロソフト社から新OS「Windows10」についての発表がありました。
“Windows 10 is the first step to an era of more personal computing.”
(Windows10は、よりパーソナルなコンピュータへの第一歩)
というテーマのとおり、ユーザーが自在に操作できる先進的な機能がいくつも紹介されました。
<参照記事>
→Gigazine 2015/1/22記事
「MicrosoftがWindows10発表イベントを開催、新ブラウザやヘッドマウントディスプレイなど驚きの内容てんこもり」
→ITmediaエンタープライズ 2015/1/22記事「姿がみえてきたWindows 10の新機能」
※写真はいずれもMicrosoft社のサイト「Windows 10: The Next Chapter」提供の画像を引用
ところで、windows7以降のOS、vista、8、8.1等のバージョンは、かなり不評でした。
ここ数年で、「OSをアップグレードした」というwindowsユーザーは非常に少なく、
昨年2014年の12月時点で、デスクトップのwindowsパソコンユーザーの、
・約56%が未だに「windows7」を使用しており、
・「windows8」「windows8.1」は合わせても約15%しか使用されていない。
・既に昨春サポートが完全終了した「windowsXP」は約18%が未だに使用している、
そんな状況。「8よ、そこまで人気が無かったか」と愕然としてしまう数字です。
(データ参照引用→ Desktop Top Operating System Share Trend)
windowsのOSアップグレードって、
改良や新機能の追加というメリットはありますが、
使用するユーザー側にとっては、操作になれた頃に、
インターフェイスが変わって使いづらくなってしまったり、
アップグレードに係るコスト負担等、デメリットもばかになりません。
(新OS自体の購入費用、OS入れ替えの手間、互換性のあるソフトを再購入する費用等)
特に、企業においては、社内で使用しているすべてのパソコンのOSを、
新OSがでるたびに全て入れ替えるなんてことは、
負担が大き過ぎてなかなかできないでしょう。
また、以前「windowsXPのサポート終了」のニュースを聞いて、
身近でこんなことをおっしゃっていた方が居ました。
「企業でも学校等の公的機関でも、もの凄い数の人が使っていて影響が大きいのに、
新しいOSを売りたいからって、もうサポートしないなんて無責任すぎる!!
ユーザーのことを考えていないし、あれだけのシェアを誇る大企業なんだから
社会的責任というものもあるだろう!!」
このお怒りの声に対して私は、
「しかし、企業として利益を出さなきゃ存続できないし、
安全性を確保するために利益を研究開発に回すというのも、
責任の果たし方ではないでしょうか、云々」
なんて、偉そ~うなお返事をしちゃった覚えがあります。
windowsOSの販売方法は、これまで製品売り切り型でしたから、
どんどん買い替えてもらわないと利益を確保できなかったのも確か。
最近多いサブスクリプションサービス(使用期間に応じて使用料を取るサービス)ならば、
良かったのでしょうが。
しかし、改めてここ数年の新OSの不評ぶりをみると、
「マイクロソフト社は、ユーザー目線に立つという姿勢が不足していた」
というご意見にも、今なら素直にうなずけます。
さて、今回その概要が発表された時期OS「windows10」では、
マイクロソフトさんもユーザー目線に立ち返り、
新たに「パーソナルなコンピュータへの第一歩」を、本気で踏み出すようです。
(そうしなければ生き残れない状況に向かいつつあるんでしょうね)
今回発表の次のような項目から、それがよくわかります。
●Windows10がリリースされてから初年度1年間は、
Windows7、8.1からWindows 10へのアップグレードを無料で行えるようにする。
●Windows10は端末が壊れるまで、最新版を利用可能にする。
各メディアでも、この点に注目し期待する声が多く見られます。
リリースがちょっと楽しみですね。