あなたのお財布は、
ポイントカードでパンパンになってはいませんか?
規模の大小に関わらず、
多くのお店でポイントカードが発行されていますね。
私は以前、ある商店街の古びた手芸店で
我が子の家庭科授業の材料を購入したことがあるのですが、
その時、店番の海老腰のお婆さんに
「ポイントカードを作るとぉぉ、お得ですよぉぉぉ…」
と、震える声でカード作成をお勧めされ、
「ここでもか!?」と、たまげたことがあります。
スーパーマーケットに限れば、
現在約8割のお店が導入しているのだそうです。
(出典⇀平成26年スーパーマーケット年次統計調査報告書)
ところで、このポイントカードで
「ちょっと残念な思いをした」という経験はありませんか?
私には、↓こんな経験があります。
数か月ぶりに訪れたある飲食店。
「そういえば、ここのお店のポイントカードを持っていたはず」
そう思って財布の中を調べてみると、
“あと1つスタンプが押されれば500円OFFになる状態”
のポイントカードが見つかりました。
ささやかな喜びを胸に秘めつつ、
会計時にポイントカードを差し出す私。
(ポイントが貯まりましたので、500円お値引させて頂きます!)
そんな言葉を、レジ前で待つ私。
ところが、店員さんの口から出た言葉は、
「ポイントカードは、先々月廃止されました。申し訳ございません」
「あ、そうですか…」
涼しい顔で会計を済ました私ですが、内心はがっかりです(;´д`)。
使えないカードを何か月も大事に持ち歩いていたのかと思うと、
なんだか自分にもがっかりしました。
この1年で3度ほど同じようなことがありました。
他にも、ポイントカードやメンバーズカード、
ショップメルマガへの登録等で
残念な思いをしたことは何度かあります。
ポイント加算のルールが途中で変更された
⇒なかなかポイントが貯まらなくなった
(ゴールは目前!と思ったら、延長されちゃったかぁ…)
メンバーズカードを作らないと受けられなかったサービス
⇒無くても受けられるように
(作成時の身分証コピーや記入手間は何の為だったのかぁ!)
誕生月に来店。「誕生月割引あり」のPOPにつられその場でメルマガ登録
⇒「次回(来年)からしか適用されません」と
(え!?そんなルール、どこにも書いてなかった)
そもそも、ポイントカード等って
お客様のリピート率が高まることを期待して、
しいてはお客様により愛着を持って頂き、
”お得意さん”になってもらうための一つの手段です。
◎ 頻繁に来店してくれるお客様
◎ 1回あたりの買い物にたくさんお金を使ってくれるお客様
を自店につなぎとめ、さらに”上得意さん”になってもらえたら万々歳!
優良客に、よりご愛顧頂くために行うのなら
ルール変更や新サービスへの移行自体は、
とても良いことだと思います。
また、お店の経営事情や費用対効果を検討したうえで
廃止やルール変更を行うのは正しい判断といえるでしょう。
でも、時たまにしか来店しないお客様も、
特に、ポイントカード等を作ってくれたお客様ぐらいは
なんらかのフォローをされると嬉しい…ですね。
例えば、
◎ある程度の期間、ポイント廃止(またはルール変更)の予定を案内告知する
◎廃止されたカードを割引チケットと交換する
◎新しいルールのメリットも案内する。
(例:ポイント制は廃止したが、価格を安く提供するようになった) など、
ほんの少しの心配りとコミュニケーションがあれば
お客様の信頼を損ねず、次の来店につなげることができます。
実際に、そのような対応をされているお店もあります。
新規のお客様をお店に引き寄せるのにも、
それ相応のコストが掛かかるのですから
一度でも来店してくれたお客様を逃してしまうのは
ちょっともったいないですよね?
ポイントカードを発行中の店主様~
お客様に「残念ポイント」を溜めさせないようにご注意を!
(お願い…)