ルールは何のためにある?

世の中には、本当にたくさんのルールが在りますね。
法律、組織や共同体での規則、
家族やパートナー間のルール、
そして自分になんらかのルールを
課している人もいるでしょう。

あらためて身の回りを振り返ってみると
ごく普通に感じている自分の暮らしが
多くのルールにより制限されていることに気づきます。

「こんなことしたいな」
「こうだったらいいな」

ほんのちょっとしたことが、
ルールに縛られて叶わない。
そんなことが、思いの外たくさんあるのです。

例えば、最近海外では急速に利用が拡大している『ライドシェア』。
車の相乗りや
車を所有する人としない人を
安全に仲立ちしてくれるシステムです。
車での移動が必要なときに、
スムーズに低コストで利用ができる便利な仕組み。

電車で移動した出張先などで
「今、利用できたら便利なのに!」
という場面があります。
地方に暮らしていると自家用車があるので
日常的に必要とまではいえないのですが、
今後高齢で運転しなくなったとしたら…
地方だからこそ利用したいところ。

しかし、ライドシェアで有名な『Uber(ウ―バー)』ですら、
日本国内でサービス提供しているのは東京での配車サービスのみ。
なぜかといえば、日本の法律が許さないからです。

uber

『Uber』は、
ユーザーとして利用することもできれば
ドライバーとして登録し、
自己所有の車と運転サービスを有償提供することもできます。
このドライバー登録が、
いわゆる「白タク(無許可営業タクシー)」扱いされてしまうんですね。

なので、現在東京のみで提供されているサービスも、
提携したタクシーやハイヤーのスマホを使った「配車サービス」に留まり、
本来のUberのメリットが発揮されていないという状態。
世界中でUberのメリットを享受している人たちがいるというのに、残念です。

単なるタクシー会社提携の「配車サービス」であれば、
提供地域が広いLINE TAXの方が利用機会は多そう。

同じことが、
『AirBnB(エアビーアンドビー)』のような
宿泊先をシェアするサービスでも起こってます。
一般の人が自宅や所有する部屋を宿泊先として提供するのは
「無許可の民泊」だということで、
日本では旅館業法はじめいろんな法律に抵触するおそれあり。
→AirBnBサイトにも注意書がでています
それでも提供している人はいますが、
ペナルティを受ける可能性もあるなか提供者は限られるでしょう。

本来、ルールって、
人の暮らしを紛争や不利益から守り、
社会がうまく回っていくためのものだと思うのですが、
どうも、「守り」のための「シバリ」が強いのではないか。
そう感じます。

守るのが「安全」だけならまだしも、
「単なる旧習」や「既得権益」な時もありますね。
これは、イノベーションを台無しにしてしまう残念な守り。

ルールは必要だけれど、
時代に合ったもの、未来へ向けてプラスになるものに変えるタイミングを
先送りにしては不味いと思います。

さて経営者の皆さん、
御社のルールは大丈夫でしょうか?
成長の可能性を縛るようなルールはありませんか?


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