少し前に、善光寺の御開帳の最中に、
少年がネット公開用動画の撮影のために飛ばしていたドローン(小型無人機)が落下し
騒動になっていましたよね。
ドローンを使った「撮影」については、法整備が追い付いておらず、
事故やプライバシーの侵害などの心配がされていたところですが、
ようやく日本でも、この度総務省からガイドライン(案)が発表されました。
→「ドローン」による撮影映像等のインターネット上での取扱いに係るガイドライン(案)(総務省HP掲載資料 ※PDFファイル)
なお、このガイドライン案について総務省は
6/30(火)~7/29(水)までの約1ヶ月間、
意見を募集するということです。
今回発表されたガイドライン案のポイントとしては、
ドローンを利用して被撮影者の同意なしに映像等を撮影し、インターネット上で公開
することは、民事・刑事・行政上のリスクを負うことになる。
ドローンによる撮影映像等をインターネット上で閲覧可能とした場合において
は、...(中略)...当該映像等は人格権に基づく
「送信を防止する措置」及び損害賠償請求の対象ともなる。
このため、ドローンによる撮影映像等をインターネット上で閲覧可能とすることについて考え方を整理し、
このような行為を行う者が注意すべき事項をガイドラインとして取りまとめる。
<具体的に注意すべき事項>
1 住宅地にカメラを向けないようにするなど撮影態様に配慮すること
(詳細略)
2 プライバシー侵害の可能性がある撮影映像等にぼかしを入れるなどの配慮をすること
(詳細略)
このあたりに注目です。
録画したものを編集後ネット上に公開するのであれば、
編集段階で「アウト」なところを部分的にカットしたりぼかしできますが、
問題は「ドローンでネット生中継」をする場合。
(最近は、誰でも気軽に生中継動画の配信ができますね)
生だから、そのままノーチェックで公開されてしまうわけですから、
特に悪意はなくてもプライバシー侵害につながりやすい。
だから、住宅地にカメラを向けないなど撮影時から配慮をしましょう!
といったところ。
そうなると、自然と撮影できる場所は制限されてきますね。
まだ私はドローンを持っていないのですが、
入手して試す頃には、規制ガチガチで利用しにくい環境になるのかな?と、
ちょっと按じております。
他人の権利と安全を守りつつ、
ドローンが便利に活用できるような
妙案が寄せられるとよいのですが...