先日ある紳士から、
ちょっと興味深い話を伺いました。
どんな流れでその話につながったのか記憶にありませんが、
プロレス興行について話題になりまして、
その方がこんなことをおっしゃったんです。
「プロレスはね、
毎回ハッピーエンドばかりでは、
コアなファンは付かないんですよ!
時々バッドエンドな興行もあるからこそ
ファンは、長年目が離せないんです」
プロレスファンの方ならわかるんでしょうかね?
プロレス興行における
”バッドエンド”というのが
私にはイマイチわからなかったのですが、
件の紳士の話を総合して振り返ってみると…
・皆の期待を大きく裏切る(しょぼい)結末
・煮え切らない、納得のいかない終わり方
・混乱の中わけのわからないうちに終わってしまう結末
モヤモヤとスッキリしない最後(エンド)。
そんな感じ???
「なんだよこの団体は…いつもよぉ…」
「〇〇は、どうしてこんなことするんだか…」
そんなことをつぶやきながら、
ファンはまた会場へと足を運ぶのかもしれません。
何年か前に見た痛快なハッピーエンドを求めて。
↑こんな風に想像してみると、
水戸黄門のようなドラマ
(毎回、勧善懲悪のハッピーエンドで安心できる)
を愛するファンとプロレスファンとでは
対象の愛し方が違うのかもしれませんね。
プロレスファンは、
贔屓のレスラーやプロレス団体の
光と闇、栄光と挫折、幸運と不運、強さと弱さ…
対比するすべての面を見せられて、
なんだか、離れられない。
そんな心理状態なのかも。
心のひだにピッタリはまり、
妙にその対象に愛着心が湧いてくるような。
ちょっとこのプロレス興行の
コアなファンを作るためのアプローチ方法(?)
マーケティングに活かせやしないだろうか…
そんなことをぼんやり考えさせられたお話でした。