ワンコをプロデュース

昨日に続き、今日もおっ!と目に留まったニュースがあり、
いろいろと考えさせられたので紹介します。

↓おっ!となったのはこちらのニュース。
保護された動物とペットショップで売られている動物、
どこに違いがあるの?
ペットショップを舞台に行われた興味深い販売実験(ブラジル)

実験的に、ペットショップで通常に売られている犬や猫に紛れこませて保護犬を並べてみたら、
「あの犬がほしい」と、すぐに買い求める人たちが多数現れたという話。
買い手は、店側から「あの犬は無料です」といわれて耳を疑ったということです。
お金出しても欲しいと思った犬が、保護犬だとは予想だにしなかったとのこと。

思うに、ペットショップに足を運ぶ人は当然ながら「お金を出しても、かわいいペットを飼いたい」と思っている、購買意欲満々な人です。
好みは様々でも、おめがねに適う犬や猫が見つかれば手に入れたい人たち。
そういう人たちに保護犬を引き合わせたほうが、飼ってくれる可能性はかなり高いはず。
今回のはあくまでも「実験」ということですが、
実際に、こういった形で無料ではなく有料で保護犬を安価で販売する場があってもよいのではないかと思いました。
収益は、保護活動に充てるという前提で。

日本でも、犬や猫の殺処分は各地で行われています。
もちろん、それを食い止めるためにボランティアで保護活動をされている方々や、
行政の担当部署の方々も、試行錯誤しながらがんばっていらっしゃる。
しかし、救えない命はまだまだ沢山あるのが現状なようです。

もしかしたら、人の善意に働きかけること以外に、
少し視点を変えたやり方が、必要なのかもしれません。

保護犬を「価値ある犬」にプロデュースしていくという発想。
「命の重さ・価値は皆等しい」という声もあるでしょうが、
人間だってスター誕生ってのがあるではないですか。
件の実験では、身ぎれいにした保護犬をペットショップという舞台に立たせることで、見事人の心を掴んだんですよね。

実は、我が家で以前飼っていた犬も保護犬でした。
(数年前にガンで亡くなり、今は天国ですが..)

「わんちゃんが飼いたい」と子どもが言い出したことから始まって、
それなら仔犬でも譲渡してもらおうかと、
軽い気持ちで犬の里親探しサイトから、
保護団体の方に連絡をとりました。

ところが、仔犬では無く、推定1才の成犬をお薦めされ、
そのうえ最初にメールで送られてきた写真があまりにみすぼらしかった!
一瞬、お返事をためらったものです。

しかし、「小さいお子さんのいるご家庭にむいた優しい性格だから」という推薦の言葉や、
捨てられていたのを保護されてからのいきさつ、保護家庭での様子…
そんなことをあれこれお報せいただき、ワンコの魅力を熱心に伝えてもらったおかげで、心が動きました。

対応してくださったのは名古屋の保護活動団体でしたが、
なんとうちのワンコは徳島県からやってきました(他地域とも連携してるそうです)。
ちゃんと身ぎれいになって(笑)。

ご近所を散歩すれば行き交う人から
「きれいなワンちゃん」
「なんという種類の犬ですか」
と聞かれたものです。
磨けば光るコだったんですね。

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人もワンコも、本来の魅力を引き出し人気者にプロデュースしてあげる。
これも一つのやり方なんではないでしょうか?
どうでしょう?


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