こんな取材はお断り

創業、開店、新規事業の立ち上げなど、
商売上で新しいアクションを起こすと、
良きにせよ悪しきにせよ、あちこちから反応がありますね。

そんな反応のひとつに、
「広告の電話勧誘や訪問勧誘」があります。
新しい動きを世に広く知ってもらいたいタイミングですから、
このこと自体は、悪くはないと思います。
条件と費用対効果の見込みさえ合うと判断できれば、
上手く活用すればよいでしょう。

ところが、中には「取材依頼」と称した形で、
しつこく広告出稿の打診をしてくる業者もあります。
ホームページ等の最新情報をめざとくチェックして
タイミングよくコンタクトを取ってきたりするので、
魔がさす…というか、
費用対効果をよく検討しないまま
つい契約してしまう経営者の方もいます。

「御社の社長をぜひ取材させてください。
 芸能人の●●さんとの対談形式で」

「取材が急遽キャンセルになり紙面枠を埋めたい。
 この枠を使ってお値打ち価格で新事業のPRをしませんか?」

このような誘い方で、まず会社の電話受付窓口の壁を突破し、
社長本人にコンタクトをとります。
(もしくは、社長本人の心の壁を取り除きます)

そして、興味を引いて話を聞いてもらえる態勢ができたたところで、

「若干の取材費用はご負担いただくことになりますが」

「しかし、広告と考えても普段ではありえない価格でPRできるチャンス」

と続けてきます。

(ん?ちょっと話がおかしな感じだぞ?)

そう気づいて冷静に検討できればよいのですが、
なんとなく上手く丸め込まれて、
合点がいかないまま契約してしまう方もいるようです。

本来は、その取材(実際は有料広告)を受けて、
どんな効果が見込めるかをよく検討しなければいけません。
まずは、信頼がおけるメディアかどうかをチェックです。
今は、ネットで先方の電話番号を検索すれば、
例えば下記のような迷惑電話情報のポータルサイトで
その会社の情報を得ることもできます。
ほんの1分もかからない作業ですから、
話を進める前に、チェックしておきましょう。

→電話番号検索@迷惑電話チェック
→迷惑電話番号サーチ

bsOY151013090085
※たぶん、今どき公衆電話からかけてくることはないと思います

本来の取材(無料)であったとしても、
掲載される媒体や取材記事の扱われ方によっては、

・自社の事業や社長自身の広報方針やコンセプトにあわない、
・また信頼やブランドイメージを損ねることが予想される場合、など

お断りした方がよいことだってあるぐらいなのです。
無料だって、諸々の対応には貴重な時間を取られますしね。
新しいことを始められるときには、
ぜひご注意いただければと思います。


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