選ばれるのはどっち?

二択で迷う事、ありませんか?
私は今日、まさに二択で5分ほど悩んでしまいました。
書店に寄ったついでに「鉛筆削り」を買おうと思ったら、
その店には、↓この2種類しか在庫がなかったのです。

kezuri1

なぜにこんな対極にある2種を品揃えしたのか謎・・・。

「最速!2枚刃」には、これでもかっ!というくらい、”画期的な機能を持つ商品”を主張するPRフレーズが並んでいます。
※( )内は、私の心の声です。

◎2枚の刃で2倍速く削り上がる!

◎1秒でも速く!
(そうする必要あるのか???)

◎テスト時の削り時間短縮に!
(ああ、でも…そんなに慌てなくても)

◎従来の1枚刃の手動削りの約2倍の速さで削ることができます。
 半分の回転数で削りあがるので刃が長持ち!
(この手のもので刃の耐久性考えたことなかったわ…)

◎特許出願中(おぉ!?)

一方「ドイツ削り」の方はというと、

■ドイツ削り

■Made in GERMANY

たったそれだけです。

「ドイツ削りだ。ドイツ製だ。それ以外何が必要だ」

そう主張しているかのように、
パッケージも製品自体のデザインも無駄がない。

ちなみにお値段はというと、
最速!はドイツの約3倍の価格。

さて、どちらがよく売れるんでしょうね?
あなたならどちらを選びますか?
勿論、どちらを選ぶかは人それぞれでしょう。

「手動で鉛筆を削れる鉛筆削りが欲しい」という”ウォンツ”は一緒が100人いるとしても、
“ニーズ(心の深層で求めるもの)”は、それぞれ結構バラバラです。

例えば、ミニマムで無駄のない生活スタイルを求めている人たちが選ぶのは多分「ドイツ削り」のほうでしょう。
どんなものでも、最も高機能で最先端の技術のものをいち早く入手して便利さを享受したい、という人ならば、迷わず「最速!2枚刃」なのかも。

また、他のステーショナリーとの統一テイストを重視する人なら?なんでもSNSで披露したいという人なら?男性なら?多忙な人なら?等々「ニーズが生まれる土台」となる「人の嗜好や志向、生活スタイル、属性」も様々に考えられますね。

さて、お客様の”ウォンツ” は想像しても、
“ニーズ”までを読んでいないことって、
よくあることだと思います。

ご商売をされている皆さんは、
お客様の”ニーズ”に目を凝らしているでしょうか?
ニーズを読んだ上で、品揃えや陳列、販売促進策を練ったほうが、間違いなく売上UPには効果的ですよね。

ちなみに、今回私のニーズは、↓こちらに軍配をあげました。

kezuri2

速い…のかな?
夢中で鉛筆を回巣には回しましたが…やっぱり1枚刃のものと比較しないとわかりませんね。
ちなみに、削りかすが外にこぼれないように差し込み穴には「シャッター」まで付いていました。


関連記事

  1. レンタル選手

  2. 大阪冬の陣に参戦

  3. なぜか潰れない店

  4. 断捨離が進むと…

  5. 狙いが肝心

  6. 今年のチョコはどうするつもり?