マッチポンプ商法

「これってマッチポンプ商法なんじゃないの?」
いろんな商品やサービスを利用していると、
時々そう感じられるものに出会います。

〔マッチを擦ってつけた火を自分で消火ポンプで消す意〕
自分で起こしたもめごとを鎮めてやると関係者にもちかけて報酬を得ること。(出典引用:Weblio)

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例えば、数年前であれば、
一部の「SEO対策サービス」を提供する業者に
そんな臭いを感じました。

ブラックハックSEO(※1)を実施して、
顧客のサイトの検索順位を一時的に上げることで、
報酬を得てきた一部のグレーな業者。
検索エンジン側の検索アルゴリズム変更により、
その顧客サイトがペナルティを受ける可能性が出てきたら、
今度は(以前自社が施した)SEOを削除する作業をすることで、
報酬を得ようというのですから、あきれます。
※1:検索エンジンのガイドラインに沿わない不正なSEOのこと

ちなみにSEO対策って、
日々正規な方法で実施し、結果を検証し、
度々行われる検索エンジンのアルゴリズム変更などに
適宜対応していく地道な作業ですから、
1、2回業者に対策を頼んだところで、
効果は一時的なものとなります。
勿論ちゃんとした業者もありますが、
継続的な対策をお願いするには、
それなりのコストもかかりますので
費用対効果を十分検討しないと勿体ないですね…。

さて最近では、
“アドブロック(ネット広告をブロックする)ソフト”を提供する企業も、
「マッチポンプではないか?」と指摘を受けているようです。
広告をブロックするにあたり、
ブロックせずに表示を許可する機能または別のソフトも販売する点が、
“マッチポンプ”だというわけです。

一般のネットユーザーにとっては、
「広告うざいから、ブロックしてくれるのはいいよね」
とも思われますが、
費用をかけてネット広告を出稿している広告主や、
広告をおもな収入源としている媒体の運営側にとっては、
たまったもんではありません。

さて、ネット上に限らず、
体の毒になるようなものを提供しておきながら、
毒消しの薬や健康法を売るような商法は、
あちこちで見られます。

個人としてもですが、
特に、事業をしている方のもとには、
多くの業者から様々な提案がもたらされますので、
冷静に見極めていきたいところですね。


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