今日は、生まれて初めて上野動物園を訪れました。
もちろん、お目当ては「パンダ」でしたが、
他にも興味深い生き物たちとの出会いがあり、
とても面白かったです。
(小学生の作文みたいですね…)
実は、その興味深い生き物の中には、
「ヒト」も含まれております。
具体的には、
スケッチブックを抱えた若者たち。
一人や二人ではなく、
かなりの数の若者たちが、
動物たちを次々とデッサンしているのを見かけました。
「まだ、〇〇と□□が描けてないよ~!」
なんて、会話から察するに、
美術系の学校に通っている子たちで、
課題として動物デッサンのノルマがあったのかもしれません。
だとしたら、なかなかハードな課題ですね。
まず、動物は必ずしもじっとしているわけでは無いという点。
特徴を掴み、一瞬を捉え、自分の表現を紙に落とし込むのは、
技術の基礎は勿論、それなりのセンスも必要だと思います。
次に、スピードの点。
課された動物数のデッサンを制限時間内にこなすのは、
手際よく、ひとつ一つのデッサンを仕上げられるよう、
一つをうまくまとめ・見切る判断力が必要になります。
これまた大変なことでしょう。
(基礎技術とセンスをバランスよく鍛えられる!これは、よい課題!)
そんなことを思いました。
実をいいますと、
私、高校時代に剣道部と美術部を掛け持ちしておりました。
そして美術部での、デッサンの中心は彫刻デッサン。
一つのデッサンを、複数日かけて十数時間で仕上げるペースでした。
これはこれで、学べることは多いのですが、
私の場合は、(下手な癖に)細部や自分のこだわりたい部分に固執してしまったり、
思考が同じところでぐるぐる回ってしまったりして、思うように筆が進まないこともありました。
その点、今日、目にしたデッサンの進め方は、
固執したり迷ったりしている暇もないわけですから
「とにかく時間内に作品としてまとめ上げる力」は
めきめき身に付けられそうです。
芸術家というよりも、
商業デザインなんかを生業とするならば、必須の力。
いや、もしかしたらどんな職業に就いたって、
役立つ力なのかもしれませんね。
のんびり、楽しく、じっくりと―
悪くはありませんが、
なんらかの道でプロとしてやっていくならば、
時には冷や汗を書きながら、デッサンを積み重ねる。
そんなトレーニングが必要なのではないでしょうか。
このブログも、そんな意味も含めて、
下手くそでも毎日積み重ねているのでありました。