「ご当選おめでとうございます!」
「あなただけを特別に無料でご招待します」
「特別無料モニターにあなたが選ばれました」
こんなご案内が、近頃よく届きます。
おそらく、私のような年代(30代後半~50代)の女性は、
当選商法の恰好のターゲットなんでしょうね。
案内手段は郵送、メール、電話と様々ですが、
“無料”で”特別”だという当選内容の詳細を確認してみると、
なんらかの商品やサービスの購入を促す
巧妙な仕掛けが用意されていることがほとんどです。
これらの仕掛けを、詐欺だ云々…と
否定するつもりは全くありません。
無料サービスの提供には、
販売促進につなげるという目的があり
提供に必要なコストを、どこかで吸収する仕組みも必要でしょう。
その点をお客様側も承知の上で、
当選の権利をうま~く利用している場合もあります。
しかし、企業側が販売促進策の一つとして提供するのならば、
こういったお客様に、気持ちよく企画にのってもらえるよう、
もうひと工夫すれば良いのにと思うことがあります。
例えば、ショッピングセンターや娯楽施設でアンケートに答えると
抽選で当たる「無料日帰りバス旅行ツアー」では、
行程に、観光地だけではなく
必ず旅行業者提携の店に立ち寄ることが組み込まれています。
(土産物店や寝具、宝石、健康器具等の展示場など)
↓このような感じで…
上記の例だと、
のっけから宝石展示場で<展示・販売90分>過ごすことになります。
観光や昼食の時間などよりダントツの拘束時間です。
いくら無料でも90分もセールスを受けるのは勘弁..と、
参加する気の失せてしまう人は多そうです。
全体の時間配分を少し見直したり
プチ特典を加えるだけで、随分印象は変わるはず。
(展示場内の休憩施設でお茶が飲めるとか、
他では見られない珍しいものが見られるとか)
「何と思われようと、この1日で客に沢山お金を使わせればそれでOK!」
というならば別ですが、
お客様に悪い印象だけを残してしまうような販売促進は、
長い目でみると企業側にとって最悪の結果しかもたらしません。
ネット社会の今は特に、評判は拡散されやすいものです。
後々商売しにくい環境を自ら作ってしまわないように、
当選商法は、ほどほどに…。