ドラッグストアに日用品を買いに出掛けました。
店内を一巡りし化粧品コーナーに差し掛かったところで、
口紅の残りが少なかったことを思い出し、
1つ購入することにしました。
でも、すんなりとは買えません。
商品は鍵のかかったケースの向こうなのです。
「お求めの方は、従業員にお声掛けください」
と、張り紙がしてあります。
あたりを見渡すと、化粧品コーナー担当者は接客中。
メイク・アドバイス中で、手が離せない様子です。
ほかの店員さんを探してみると、こちらも先客あり。
順番待ちの列を捌いているレジ担当の店員さんには、
ちょっと声が掛けずらいし…
もう、面倒だから買うのはやめておくか…
(こうして、販売機会は失われた)
心の中で、そっとつぶやきながらレジに並びました。
さて、口紅(商品)が客の手に届かないケースの中に置かれる理由は、
言わずと知れた「万引き(窃盗)防止のため」。
小さい割に高額な化粧品の万引き被害は、
かなり多いといわれています。
万引きというと、「つい出来心で…」「スリルを味わいたくて」
そんなことを動機としてあげる単独犯をイメージしますが、
最近では、転売目的で組織的に犯行を実行する集団もいるようです。
ドラッグストア化粧品窃盗団 7ヶ月間追跡捜査 中国へ転売ルート
こんな中、たしかに店側としては、
“買いにくさ”により多少売上が下がったとしても、
万引きリスクを回避してロス率を抑えられる方が、
まだマシといえるでしょうね。
本当に、小売業を営む皆様は大変!
「頼むからやめてくれ!万引き。」と
客としても一緒に叫びたい気分です。