「検索バカ」は使いよう、だけど…

今日、我が家の本棚をなにげなく眺めていたら
「検索バカ(藤原智美 著)」という新書が目にとまりました。
何年か前に書店で、タイトルに惹かれて購入した本です。

多分これを読んだ当時より、
さらに「検索バカ」に磨きがかかってるよなぁ…私、きっと。

そんなことを思いながら本を手にとると、こんなコピーが目に飛び込みました。

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あたたたた・・・耳が痛い!耳が痛い!

さらに本を裏表紙をみると、

baka-obi2

あたたたたたた・・・頭痛がして、考える力が急速に失われてゆく…

この本が出版されたのは2008年。
6年前の当時からすると、
高速ネット回線やスマホやタブレット端末が普及し、SNSも全盛の昨今は、
「検索バカ」がその腕に磨きをかけるには絶好の環境です。

もちろん情報収集をスピーディに行えることは、
インターネット活用の大きなメリットです。
問題解決に活かせる情報を、溢れる情報の中から
素早くピックアップできる「検索力」を身につけていると、
結構重宝されたりもします。
特に仕事の場では、“「検索バカ」とハサミは使いよう”といったところでしょうか。

しかし、最近のIT技術の進歩を考えると
この「検索力」すら必要とされなくなる日が来るかもしれませんね。

すでに、キュレーションメディアによって、
誰かが情報をまとめて紹介してくれたり、
自分が関心を持っている情報をピックアップされ配信してくれたりもします。
SNSやネットショップにアクセスすれば、
自分の趣味・嗜好にあった連動広告やレコメンド(商品提案)が表示されます。
インターネットにアクセスすれば、待っているだけで
「知りたかった(と錯覚しているだけかもしれない)情報」が
検索力なんて駆使せずとも、得られるのですから。

また、一般家庭にお手伝いロボットなどが
普及する日も、そう遠くはなさそうです。
のび太のように、問題解決をロボットに頼る日々を過ごすようになるかも・・・。

少なくとも、現在の大人世代が
インターネットを使って今やっているようなことは
デジタルネイティブの若者世代に簡単に追い越されてしまうでしょう。

やっぱり、「自分で考える力」を鍛えなければ、
なにかとやっていけない時代になりそうな予感がします。

さて、ここで高校時代に読んだ「シッダールタ(ヘルマン・ヘッセ著)」という本の中で
主人公ブッダがつぶやいていた、こんな台詞が思い出されます。

「私にできることは、考えること、断食、待つこと、3つだけ」

私はこれを読んだ時、

おカネもコネも才能もないけど、「考えること」「待つこと」ぐらいなら私にもできるじゃ~ん!
ブッダも大したことないね~

と、思った覚えがあります(断食はできないと思った)。

甘かったな、自分。そして、ブッダはやっぱり偉大な方であったのです。
さあ初心に返って、今日から「自分で考える力」を鍛えよう!
まず「考える力を鍛える方法」を検索し、、、、ちゃ、だめですね。

 


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