いよいよマイナンバー制度がスタートしましたね。
地方自治体によって個人番号(マイナンバー)を知らせる
「通知カード」の発送時期は若干異なるようですが、
(例:東京都10月中旬~、名古屋市11月~ ※自治体HPを参照)
国民にその内容がよく周知されていないうちに、
動き出してしまった観があります。
マイナンバー制度については、
以前から個人情報の漏えいやなりすまし被害が懸念されています。
今後は、こんな状況を好機と捉えて見逃さない
当然ながらワルい輩も動き出すはず…と思いきや!
すでに本日、全国初のマイナンバー詐欺が発生したそうです。
まさか通知カードが届く前に被害に合う人が出るとは…
詐欺グループの悪知恵には驚くばかり。
→マイナンバー言わせて「それは犯罪」 数百万円詐取被害(2015/10/6付 Yahoo!ニュースより)
しかし、ワルい奴らってある意味「勉強家」ですね。
世に先んじて情報収集し、
ターゲットの心理もよく分析しています。
(この力を、良いことに使ってくれればいいのに…)
自分も周りの人(特に高齢者の方)も被害にあわないよう、
勉強しておかなければいけませんね。
実は先日、ある会計事務所さん主催の
マイナンバーセミナーに参加して
私も勉強してきました。
制度は始まったものの、実際のところ、
まだ取扱面で不確定の箇所もかなりあるようでした。
懸念されている諸々の問題点については、政府いわく、
既にマイナンバー制度を導入済みの各国で生じた問題点を踏まえた
制度設計と最新の情報管理技術等で、
現時点では、日本のマイナンバー制度が最新かつ、
一番信頼がおけるものといえるらしい…です。
また、会計や給与計算などのソフトウェア会社も、
それぞれ対応システムを発表しています。
上記セミナーでもある会計システム会社による
対応システムの説明があり、
システムのデモも拝見させて頂きました。
ちょっと気になったのは、
「スマホからID・パスワード認証で情報を確認できる」
というところ。
確かに便利ではありますが、
照会元のデバイスが登録制限されないのには、
不安を覚えました。
ただでさえ、スマホのセキュリティって、
パソコンほど注意を払われていない傾向がありますし、
企業のマイナンバー管理者や複数の経営陣が
個人用スマホを使ってアクセスするなんて風だと、
スマホ自体の管理・取扱いには相当な注意が必要になります。
例えば、公衆WiFiスポットを利用して
管理システムにアクセスしたらID・パスワード自体を
盗み見られる可能性大です。
この点を質問したら、
デモ説明頂いた社員の方も苦笑いされていました。
結局、どれだけ制度や情報システムが入念に設計されていても、
必ずワルい奴がつけいる隙はでてきます。
利用者自身の「被害に合わないようにどうすればよいか」という意識と
落ち着いた対応、身近な人への質問や相談などが
欠かせないのではないでしょうか。